続・学園編 2 貴族達のお茶会

キーンコーン


4限目の終了を知らせる鐘の音が鳴った


脳ミソ( やったー お昼休憩だ わ〜い ♪)


脳ミソが喜ぶ


さて 今日のお昼は どうしよっかな〜 何て考えていると


「 明石さん お昼 一緒に食べない ?」


そう言って声をかけてきたのはクラスメイトの

バニラちゃんこと 春日さん


2秒ほど考えて


「うん いいよ 何処で食べる?」


あたしは2つ返事でOKした


「 今日は私 お弁当 持って来てなくて‥もし嫌じゃなかったら‥食堂でいい? 」


食堂で1人 ぼっち飯にならない為の お誘いだった


「 うん 全然 大丈夫 」


ホントは あんまり大丈夫じゃないけど 友達に

気不味い思いはさせたくないし 本音は言わない


何が大丈夫じゃないって? 食堂は人が多いんだよ

あたしは 何だかんだ 1人でいるのは嫌いじゃない

むしろ好きな部類 でも社交場である食堂では周りの目があるから ぼっち飯が辛いのも わかる ウン


誰も居ない空間で1人で居るのと 大勢の中で1人で居るのでは 雲泥の差があるんだよ


「 よかった♪ それじゃあ 行こ 」


「あたし お弁当だから持ってくね〜 」


学校の1階にある食堂で お弁当を食べるのは少し気不味いのだけど食堂で お昼ご飯を買う人が一緒なら大丈夫


お弁当を 食堂まで持って行って食べる人も いない

ことはない でも混雑してて席が埋まった時に食堂で購入した人が 座れなくなった場合これがマズい


お弁当組が 席を占領していると 買ってないヤツが

ココで食べるなッ! て思う人がいるからね〜


それでも気にしない人もいるけど 恨まれたり奇異の目で見られるコトもある お弁当組の配慮が足りてないとか


しまった! お弁当 論争を 繰り広げて しまった…

でも 大丈夫 あたしは歩きながら 春日さんの相手も

ちゃんとしてるからね 多分w


食堂に到着する


ワイワイ ガヤガヤ


さすが食堂! もう混雑してた…


春日さんのターン

「 チョット 待ってて 急いで 買ってくるから 」

春日さんのターン

「 あっ! 先に席 取っておいてね 」

あたしのターン

「 うん わかった 」


あたしは空いてる席を探した


おや? 私の出番ですか? 脳内探偵が出しゃばって来たが 出番はないので 脳内探偵事務所へ押し返す


ウチの学校は 配慮が出来てて 1人用の席とかは

流石に無いけど 2人用 4人用 6人用 と上手くテーブルが 分けられている 予備の椅子も いくつかあるので 色々と融通も利くし♪ これが食堂が混雑する理由でもある


あたしは数が少なく 人気の高い2人用の席を

何とか確保した


最悪4人テーブルとかもアリだけど2人で独占すると罪悪感もあるし 席が埋ったら他の生徒と相席するのも吝かではない コト はない


普段は お弁当組だけど 1年チョットも通っていれば 何回か 利用してるし これくらいは常識だよ

ワト○ンくん チッチッチ


壁|ω・)チラッ おや? 私の出番ですか? 前文で助手を使ったコトに脳内探偵が反応してしまった


しつこい! 探偵の出番は もうないよう


しばらく 脳内活動に励んでいると


あたしがキープして座ってる席に トレイを両手で持った春日さんが


「 待った? 」


と席の前で立ったまま訪ねてきた


「 ううん全然 お帰り それより座ったら? 」


脳内探偵と戯れていたとは言わない

墓場まで持って逝く


「うん ありがとう ごめんね 場所取りまで頼んじゃって」


春日さんはトレイをテーブルに置いて椅子に座った


「いいよ いいよ 気にしないで それじゃ 食べよっか 」


2人で食事を取りながら日常会話に花を咲かせた


「 あっ そう言えば… 」


春日さんがポーチを取り出し中をゴソゴソ


「 じゃーん ♪ この前 買い物い行った時にコレ

買ったんだ 」


何かジャラジャラしたキーホルダーが出てきた

自宅の鍵か?何かの鍵もセットで付いてる


「 どお? コレ 可愛くない ?」


見せられたのは ウサガオちゃん


「 ウサガオちゃんか〜 うん 可愛いよね…」


説明しよう! ウサガオちゃん とは ライオンの皮を被った兎の 人気マスコットキャラクター なのだw


「でしょ♪ でしょ♪ 」


「うん… うん… で それ いつ買ったの?」


「この前の土曜日に本田さんと一緒に… あっ そう言えば 今日は本田さん お休みだね 」






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