第五十六話 「небо и земля(天地)」

「(・・・・?)」


"ビュオオオオオオオオオオ――――ッ"


「カムワヌェ....ッ ゴウナ....ッ


 ドウセ、オレハニョウボウニ


 アイソヲツカサルェトゥエ、


 ヒトリヤムォムェダァ....


 オムエドゥクゥエドゥェモ


 イキノビルォ....ッ!」


「(....あ、あれは――――....っ)」


"ガタッ!"


河野が、ふらふらとした状態で


激しい雪が吹き付ける窓の外を見ると


「(な...何だ....っ?)」


"ビュォォォオオオオオオオ――――ッ"


「クッテクルゥェ.... オル、ヲ....


 クッテ..... クルゥェ....ッ」


「(・・・ひ、人....っ


腹が減り頭が鈍い状態で、壊れた


望遠鏡から窓の外遥か先に広がる


ぼやけた雪景色を見下ろすと


「(・・・れ、レベデワッ....!?)


そこに建物がいくつか見え


「(な、何を....っ


その建物に隠れる様にしてレベデワ、


そしてN/Sの捜査員達の姿が望遠鏡の


レンズ越しに映り込んで来る....


「(・・・・っ)


 ス、スサケフスキっ....!」


「・・・クウンナルァ


 ウデクワラニシテクルェ....


 アシガアルェヴァ、マドゥア"セイカツ"ウア


 デキルカモシレネェカラヨォ....ッ」


「ば、馬鹿言ってんじゃねえ....っ


 む、向こう、向こう...っ」


「?」


"ズズ...."


すでに立ち上がる気力も無いのか、スサケフスキは


床を這いながら河野の側、そして


河野が覗いている望遠鏡の


レンズ越しに外の景色を見る――――


「・・・・!


 レ、レベデワッ....!


 ツ、ツベフォフモイヤガル....ッ!」


「!!」

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