第四十五話 「длинноносый гоблин(天狗)」
「(壊れてるのか・・・・?)」
「ヘヘッ... ヘヘヘッ....」
コトッ....
「ジャーキー.... ジャーキー...ッ!」
「・・・・」
「シガホフ....
シガチロニ・ヴァシュタドウェフェ、
フバミロイフィヴィヴィチィッ....!」
「(・・・・・)」
山頂の小屋。
「(アイツ....)」
取りあえずの場凌ぎで、山頂の上に置かれた
この小屋へと一時的に入って来た河野だったが....
「クチャ... クチャ....」
「(・・・・・)」
何の意味があるのか分からない、
物が散乱した小屋の中で窓際に見つけた
望遠鏡の様な物を河野が覗き込んでいると
その望遠鏡は、かなり古い物なのか
遠くを見通す事はできるが、視界が何故か
赤色や青色にぼやけ、あまり望遠鏡としての
役に立ちそうは無い
「・・・ウメェ....! ゥウメエ....っ」
「・・・・・」
望遠鏡から顔を外し、部屋の中央に置かれた
広い机の端の椅子に目を向けると、
以前遺跡で拾って来た食料なのか、
天狗の様な顔をしてスサケフスキが
一所懸命にビーフジャーキーを頬張っている
姿が見える....
「テング... テングゥ......
ジャーキーィ.... ジャーキィッ...!」
「(・・・・)」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
"ビュオオオオオオオオオ――――――ッ
「(・・・・)」
"ガタッ! ガタタッ!!"
「(・・・この雪じゃ、外に出れそうも無いな...)」
「イワシ....ッ、イワシクワッ
コイツハヨオー...」
"ガッ、ガッ、ガッ、ガッ!
「(・・・・)」
レベデワ達が追って来ている事を考えれば、
今は少しでも早くこの場所から
離れた方がいいと考えるが、
小屋の中から窓の外を見渡すと
先程から強くなって来た雪はさらに激しさを増し、
今外に出るのはかなり厳しいだろう。
「(向こうに、"電波塔"みたいのが
見えるが....)」
「―――グホッ!?
ビ、ビッグヒットジャネェクワ...
コイトゥワァ・・・? ア、アタリダゼッ!?」
「(・・・・)」
"ビュオオオオオオオオオオ―――――
「(こいつ、缶詰ばっか食ってんな....)」
「オ、オイッ!?
マ、マスァクワ.... コイツハッ・・・!?
タ、タラバグワニクワッ!?
ガルボイ...! ガルボイ....ッ!」
「・・・・」
"ヒュオオオオオオオオオオオ―――――
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