泣き叫びたくなる
@mtsilent
第1話
泣き叫びたくなるような孤独がある。28歳になった今でも変わらずにそれはある。この物語は、その孤独とそれにまつわる愛についてのものである。
私は東北の地方都市に生まれた。父親は物心ついた時には既に死んでいた。母親曰く自殺だったらしい。母親のヒステリックな怒鳴り声や恨み言が響き、ゲームなどの娯楽はなく勉強部屋で過ごす日々だった。母親はいくつかの宗教に傾倒しており、それに伴う人格否定を何度もされた記憶がある。
高校を卒業すると、東京の私立大学に進学した。高校の後半からサボり気味だった私は、大学にはあまり行かず寮の自室にこもりネットの友達との交流やネトゲにいそしんだ。
同じ頃に大学に進学したネットの女友達がホームシックが辛くて毎日泣いていると言い、ホームシックが全くない私を自覚しつつ妙な寂しさを感じた。
その女友達を含むネットのコミュニティで、私は何人かの女性と関係を持つことになる。
泣き叫びたくなる @mtsilent
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