世界に残った最後の魔法使いが主人公。他者の運命が見える魔法を使ってお金を稼ぎながら、魔法という秘技をなんとか世界に広めようと考えている。人間とは違う超常的な存在でもあるためどこか世界に対して一線引いた態度でありながらも、人の苦痛を見つけると手を差し伸べてしまう優しさがあるように思える。そんな彼女が今後、どのような道を辿っていくのか。どこか雰囲気のある文章に、一人称がオレなのがマッチして不思議な気配の出ている話です。おすすめ。