10:集団戦という名の泥沼。

 十二、三畳はありそうな部屋の中からは、扉が開いた途端に血のにおいがむわっと流れ出す。正面左手の壁際に折り重なっている、二人ぶんの遺体がにおいの発生源であるらしい。


「……そういや巡回しているはずなのに、いないと思ったら」


 歯噛みして井澄は左手壁際の隅を見やる。店内の巡回を任せられていた同業の人間が、首を掻き斬られて目を見開いていた。瞳孔が開ききっている。抵抗の形跡も見られないことから察するに、殺気を完全に消した犯人により背後から一撃で殺されたのだろう。


「暗殺技巧に長けた人間、ですか」


 直接的な戦闘力は、どうなのか。


 すぐさま右奥、部屋の最奥に視界を移す。先に飛び込んだ小雪路と八千草がそれぞれ、左半身、右片手正眼に構えて相対している、この一件の犯人。


 こちらに丸めた背を向け、寝所の布団の上でなにかを行っている。その脇にいるのは、先ほど店の前で見かけた、屈強な護衛である。黒い羽織袴にくせの強い散切りの頭髪、眉もひげも濃く、目は細い。袖口からのぞく手の甲にまでこわい毛の生えた、身の丈六尺もあろうかという大男であった。男は袖の内に手を入れるとうごめかす。得物を出す気か。


「お前、か」


「いえ八千草、たぶんちがいます」


 姿勢からしていかにも腕の立ちそうな男ではあるが、それゆえに彼が犯人ではない、と井澄は判じた。闖入者である井澄たちへ向けて、わずかに漏れ出た殺気が、その証拠だ。


「いまみたいにわずかでも殺気が漏れたなら、小雪路が真っ先に気づくはず。少なくともそこに転がる二名の殺害の瞬間に殺気を出さなかったからこそ、私たちは血のにおいなどという微妙な変化で嗅ぎつけざるを得なかったわけですから」


「なら――本命は、そちらかな」


 いまだうずくまったまま、ごそごそとうごめく丸い背中に向けて、声をかける。声音が己に向いたと知ったか、相手はぴたりと動きを止めた。薄暗い、行燈の明かりに照らされた室内にも映える、白の洋装ですくりと立ち上がる。きびすを返しこちらを向いた。


 そこにいたのは、長い髪をだらしなく腰まで垂らし。両手に光る、小指ほどに短い刃を構えた、凶人。


 刃よりも爛々と輝く瞳で、蛇のように潰れた鼻の下にある小さな口から、ねろりと細く長い舌を出した。舌先がちろちろと頬を舐める。頬には赤い筋がある。舐め取る。


「お前……まさか」


 八千草が、凶人の身体に隠れていた、布団の上の物体に目をやる。


 そう、それはすでに、物体と化していた。


 斬り分けられ切り離され、解体と分解とをひたすらに重ねられた、人体だ。恐怖の表情で固まり、天井を見たままの、娼枝。着物を脱がされ生まれたままの姿である彼女は、白磁のごとき肌に緋色の鮮烈な色合いを載せていた。脇腹から下は到底見るに堪えない凄惨な様相を呈している。広いひろい、血溜まりの中へ浮かぶように。


「あ、」


 ここまで観察が済んだところで、声が上がる。


 凶人による釈明の言葉か、なにごとかが語られるのかと、八千草ともども井澄は視線を移した。だが違った。


「あ、あっ、あ、あ」


 息を漏らすだけの、舌が回らない音を発しているのは――脇腹から下腹部までを寸刻みにされているはずの、娼枝だったのだ。さまざまなものをこの四つ葉で見てきた八千草だが、これにはさすがに度肝を抜かれて動揺した。


「まだ、生きている……そうか、首をまだ、掻き斬られていない、から」


 これまでの三件の殺人でも、解体をなされたあとで首を裂かれるまで被害者はしばらく息のあった形跡が残っていた。周囲に飛び散った血溜まりが、それを示していたという。行燈に照らし出される血溜まりを見つめながら、小雪路が反応した。


「でも生きたまま解体なんて、できるもんなんね」


「簡単ではありませんよ。主要な血の流れを司る動脈、静脈といった血管、あるいは臓器、これらを切る場所と拍子をわずかでも誤れば、あっという間に失血死ですから。だからこそ――その凶器か」


 短い刃を、見やる。凶人の両手に握られたそれは〝医術刀メス〟と呼ばれるものだ。西洋医学、蘭学などで開腹手術の切開、部位の切除などを行う際に用いられる、医療用の刃物である。人を救うはずの刃物は殺人のために血に濡れてらてらと輝くが、凶人きょうじんの纏う白装束には一切の汚れが無い。


 赤の色合いは一点もなく、純白を保っている。この惨状の中で。


「この相当な出血量の中、返り血を浴びることすらなく、生かして解体したのちに殺せる技術。十中八九、医術を修めた者でしょう。……しかし」


 井澄は、純白の衣裳を下から上まで見やる。洋装は、細い脚、くびれた腰、そして膨らんだ胸部、、、、、、に、ぴったりと張り付くようにまとわれていた。


「まさか女人とは」


 部屋の隅に脱ぎ捨てられた大きな被外套マントを見るに、あれで体型を隠して男のフリをしていたのだろう。となると、被害者の身体に付着していた分泌物も、捜査を撹乱して犯人像を男に絞り込ませるための手だったのだ。


 加えて防御創がなかったことも、彼女が医者であることから察しがつく。いまあそこにいる娼枝と同様に、麻酔薬というものを使われたのだろう。西洋医学ではエエテル、クロロホルンといった薬品で患者を眠らせ、その間に腹を切って内臓に手を入れる手術をすると聞く。


「それにしても残酷な。なにも生きたまま解体することはないでしょうに……」


「へ、へ」


 今度こそは、凶刃携える彼女が喋った。甲高い、金切り声だった。


「見つかっちゃあしようがないさね。どのみち、これで最後にするつもりだったんだがさ……最後でケチがついたねぇ。おっと、動きなさんな。あたしが切っ先を滑らせりゃ、すぐさまこの子はおっ死んじまうよ」


 医術刀のうち一振りを投げ落とし、寝ている娼枝の右耳を布団に縫いつける。恐怖で絶叫しようとした、と見えたが、悲しいかな麻酔にかけられた娼枝の声はか細く、音として聞きとるのがやっとであった。凶人は笑う。


「さぁて、いますぐ医者を呼んで処置すりゃ、まだ間に合うかもしれないね。あたしたちなんぞにかかずらってていいのかい? 逃がしてほしいもんさね」


「あいにく私どもの仕事はあんたらを殺すことでしてね。その子の生死は依頼料に関わってきませんので」


「あらら冷たい。残念だったねお嬢さん、こいつらは助けちゃくれないそうだ。じゃ」


 言うが早いか凶人は屈みこみ、左手に残った医術刀を振り上げた。すぐさま井澄は三枚の羅漢銭を放つが、射線上に大男が走り込んだ。両腕を身体の前に交叉させ、硬貨幣を弾き落とす。


「通じぬ」


「へえ、まじで?」


 だん、と畳を踏みしめた小雪路が、突進する。踏み込んだ箇所には、抉れたような痕が残った。低く前傾姿勢をとる彼女は、両手を己の下駄に触れさせる。にいい、と引き延ばされるように、笑みが顔を覆い尽くす。


「――〝纏え、天地擦る力の流れ〟!」


 文言の詠唱は、一瞬にて終わる。途端、小雪路の動きに変化が現れる。


 畳の上を滑る。文字通りに、字面以上に、滑走するのだ。さながら氷上を行くがごとく、片足で滑り、もう片方で畳を蹴る、これを交互に繰り返すことで速度に乗る。


「せあぁっ!」


 笑みを浮かべながら左足を振り上げ、軸足の右で滑るままに中段へ回し蹴りを放つ。攻撃動作に入りながらも移動が続くため、間合いを見誤ったと思しき男は、右肩に蹴りを喰らった。


「まだまだ」


 足を引き戻して右足でも前蹴りを打つ。交叉させた腕に重たい打撃を受けているにもかかわらず、男は微動だにしなかった。


 その横を、八千草が駆ける。男は目だけでそちらを追おうとしたが、正面にいる小雪路の猛攻はよそ見を許すようなやさしいものではない。井澄も八千草のあとを追って、距離を詰める。


「動くな!」


「いやに決まってるさね――ふう、ごちそうさま、、、、、、!」


 切っ先を向けた八千草に向かって医術刀を投げ、牽制してのち迫る。身を開くだけでかわした八千草の前に再び右手で抜いた医術刀を携える。


 口から、血を滴らせながら。


 見れば、娼枝は首を掻き斬られ、絶命したところだった。頸動脈を切り裂かれた娼枝は、昼に見た噴水のように血を噴き出している。だんだん勢いが弱まっていくところも、噴水に似ていた。


「貴様」


 二人称を変えた八千草は目を見開き、切っ先を叩きこむ突きを放つ。


 ひらりと横に跳んでかわす凶人は、自分の横を過ぎ抜けた切っ先に左掌底を叩きこんで、八千草の直刀を下方へ流す。右手の医術刀が、下からすくいあげるように八千草の脇腹を狙う。


「はい四人目いただきま、」


「させやしませんよ」


 左手に残した三枚の羅漢銭を放つ。目を狙った三連攻撃を避けるべく凶人は攻撃を中止して、そこに井澄の右手からの指弾を受けた。額に受けて、のけぞる。


「――くっふぅ!」


 のけぞりながら、凶刃が振るわれる。右腕を横薙ぎに、八千草の目を一文字に切り裂こうと迫る。額はわずかに血を流すだけで、気を失わせるほどの威力も発揮できていなかった。


 被弾の瞬間自分から後方へのけぞって、威力を殺したのか。


「ぃったぁ~。よくもやってくれちゃって、さ!」


「ち、頑丈な……」


 すかさず膝を抜いて、低く構え直すことで八千草は医術刀を回避する。だが懐に入られた。直刀の間合いではない。手首を返し、突き下ろす医術刀が頸動脈を狙う。


「派手に死になさいな!」


 刃が迫る。八千草は瞬時に右手を起こし、手の内で直刀の刀身を反転させた。逆手に持ち変える動作の中で、振り上げる。


「あいにく派手なのは嫌いでね」


 左手を下から回して、凶人の右手首を内側から払いのける。軌道がわずかに上向き、髪ひと房を持っていく。


 致命的な攻撃後の間隙を見逃す八千草ではなかった。左の二の腕を下から切り上げ、真っ赤に染め上げる。


「ついでにやかましいのも嫌いだよ。黙れ」


「っつ、ぎゃぐ、」


 追撃の左掌底が顎を打ちあげ、物理的に黙ることを余儀なくされる。これで距離が空く。逆手のまま、直刀が水平に振るわれ、首と胴を両断すべく迫り――一気に凶人が後退したために、空振った。


「引くぞ奈津美なつみ


 声をかけたのは先ほどの大男。左腕のみで凶人の身体を引っ張り、八千草の刃圏から離脱させていた。


 だがその左腕が、異常だった。異常に――長い。羽織の袖口から伸びる腕は、三尺はあるだろうか。見える範囲でも間接が二つ存在しており、その動き方は蟷螂かまきりを彷彿させるものであった。


「でも四之助しのすけ!」


「頼む、引かせてくれ。……そろそろ、まずい」


 会話しながら大男、四之助を見た凶人・奈津美は、絶句して暴れる両腕の動きを止めた。


 四之助の全身が、血にまみれていた。あの血溜まりで転んだ、というわけではあるまい。離れた位置で左半身に腰を落として構えていた小雪路によるものだと、すぐに察したようだった。


 小雪路の両手、そして両足の下駄は、血に濡れている。


「……わかったさ」


「逃げるぞ」


 ぐ、と身を屈ませて、四之助は奈津美を胸に抱え込んだ。長い腕はそれでも余ったため、腹部から背中へ絡ませるようにして、身体に巻きつけていた。あの腕……あれがあれば、被害者を解体する間も抑えておくことは容易だろう。


「逃すと思っているのかい」


 動きを終える前に八千草が駆けより、持ち変えて順手にした直刀を袈裟に振るう。


「あははぁ、逃さんよ」


 小雪路も、右足を真上に振り上げながら滑り込む。井澄も両手で硬貨幣を構え、指弾で四之助の足下を狙った。


 ぐ、と深く上体を沈みこませた四之助は、腰をきると、残る右腕を袖内から伸ばし鞭の如く振るう。足下を薙ぐ一撃に応じて、八千草はそのまま刀身を振り下ろした。小雪路は軸足をすくわれぬように跳びこした。そして井澄の指弾は、両足の親指に命中する。


「これで逃げられたりは、」


「ぬぅぅああぁぁッ!」


 爪を砕かれ、激痛が襲うはずだが。苦痛の表情ひとつ見せることなく、雄たけびをあげた四之助は低く鋭く跳躍した。


 否、振るった右腕で畳のへりに爪を立て、腕を引く力と連動させての突進。まだ空中にいた小雪路はもとより、八千草も井澄も反応できない速度で、彼は駆けた。井澄たちの背後まで走り抜けると、あとは部屋の出入り口である扉に手を伸ばし、同じように爪を立て身を引き寄せることで脱出していった。


「……逃げた」


「ぼやいている場合か、井澄! 追うよ!」


 叱責の言葉を受けて、慌てて動き出す。たとえどれほど痛みに強くとも、爪を砕かれたり、小雪路のあの、、攻撃を受けたなら、表情にくらいは表れるはずであろうに……などと考え、すぐに己で結論を出す。


 キニイネ、あるいはモルヒネだ。エエテルやクロロホルンと同じように、西洋医学で用いる痛み止めの薬品。あれを注射で身体に打ちこんでいるのだろう。


「戦闘前に袖の中でうごめいていたのは、注射の動作でしょうかね」


 すでに小雪路はあとを追うべく滑りだしており、井澄が八千草と二人して玄関を出たときには、もう遠く路地の奥まで滑走していくところであった。四之助は、長い腕を利用して建物を駆けあがるようにしながら、逃れようと遁走を続けている。


「っくそ、あいつに任せることになりますか。それにしても、人間とは思えない身体でしたね」


「死体を用いて継ぎ接ぎでもしたのではないかな。とはいえ、右腕は中ほどまで斬った。楠師処のときの傷も治り、全力で〝摩纏廊まてんろう〟を扱える小雪路なら、さほど時間をかけずに倒すであろうよ」


「それはそうでしょうが……あの奈津美という女、気になることを言っていませんでしたか」


「なんだい」


 井澄は通りから、八千草と入った路地へ入り、指折り数える。


「あの女、八千草に斬りかかりながら『四人目』と言いました。今日までで、三人。さっき一人。二名の護衛まで足せば増えることはあれども、四という数は出てこないはずです」


「ふうむ」


 刀身をアンブレイラに納めて、井澄の言葉に耳を傾ける八千草。井澄は屈みこんで、目線の高さの壁から地面に長く垂れた血の痕跡を、なぞった。


「八千草も、気にかかっていたんじゃないですか。先ほどここに入ったとき」


「その血痕?」


「ええ。先ほど見た通り、人間は生きたまま首を裂かれると、噴水のように血が出ます。思っている以上に高い位置まで、吹き出ます。それほど激しく出血するはずが……ここは妙です。血の痕跡、血の匂いがあまりに少ないと思いませんか」


「……まあ、思っていたよ。けれどそれは、考えないようにしていたのだよ」


「考えるべきときではないでしょうか」


 井澄が言うと、八千草は迷った様子で頭を掻いた。


 被害を受けた人間は全員、娼枝。


 発見したのも娼枝。報復を依頼してきたのも、嘉田屋の月見里。血の痕跡が少ない、三件目の殺害現場。


「人間は生きているときは血圧によって廻る血が傷口から出る。逆に、死んだあとは心臓の拍動が止まり血圧がなくなるため、腹を裂こうと首を切ろうと、あまり血が出なくなる……普通の死に方をした娼枝を、さもあの通り魔の仕業であるかのように、偽装した殺人だというのかい」


「隠蔽するのなら理由があるのでしょう。すぐに思いつくのは身内の人間の不祥事、刃傷沙汰などが起きた際に客足が遠のかないよう、責任をなすりつけるといったものですが」


「……勘弁しておくれよ井澄。こういうのは首を突っ込むと損をすると相場が決まっているものであるよ」


「しかしできる限りの情報開示をするという契約義務を怠ったまま依頼をしてきたとなれば、私たちが軽んじられていたことになります」


「お前軽んじられて然るべきだったじゃないか。依頼主の前で気を抜いたりなどしてさ」


「順序の問題でしょう。それに、隠蔽を要する弱みであるのなら、握っておくにこしたことはありません」


 話し合う井澄たちが通りへ出ると、遠くから馬車が近づいてくるところだった。ひづめと地面の接する音が、遠く響いている。


「……まあ、多少は辻褄の合いそうな推論ではあるよ。急に任が殺し屋殺しになったのも、下手に生け捕りにして連中の証言と食い違った殺害人数を申告しだしたら、面倒だからとも考えられるし。けれどここは二層三区、警察機構も機能している。警察に金を積んで情報隠蔽を依頼するよりかは、多少の客足が引くことのほうがマシに思うが」


「それ以上の恩恵を受けられる相手をかばっているのでは」


「だれだい、そりゃ」


 八千草が通りから井澄の方を向き、道に背を向ける。


「嘉田屋の頂たる月見里自身が自己保身……あるいは、」


 と話しているところに、馬車が八千草の後ろを過ぎ去る。香の焚かれた匂いが漂う。車体を見て、自分たちが昼に乗ってきた。来客用の高級な馬車だと気づく。


 なにより、御者の久保が、背後から何者かに刀剣で脅されていたことに気づく。


「……上客が、娼枝を殺してしまった、とか」


「なるほど。それならば嘉田屋総出の黄土ぐるみで嘘をつくやもしれないね」


「……殺したのが密閉空間で、匂いを消すために香を焚いた、とか」


「たしかにそうすれば血の匂いも気にならない」


「……でも強請ゆすりに我慢ならなくなった上客が、月見里の部下を人質に逃げるとか」


「ありがちすぎる三文小説のようであるね……うん? なんだか、さっきからお前の話しぶり……」


 言いながら八千草も通りを行きすぎて走り去る馬車をとらえて、数秒硬直したあとに、ばっと井澄のほうを向くと「なぜもっと早く気づかない!」と向こうずねを蹴飛ばしてきた。八千草こそ、とうめきながら井澄は返した。


「とりあえずどうにかして追うぞ! あれを捕まえれば、嘉田屋に対して大きな優位を手に入れられる!」


「無茶言わないでください、小雪路じゃないんですから馬車に追いつけるわけはないでしょう」


「……人の妹を人外みたいに言うなよなー」


 言い合いをしている二人の背後から、気の抜けるようなだるそうな声が聞こえてきた。


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