13,7 鬼駅 Terminal


「お父さんが何かの研究者だったのはわかっていました。お母さんはいつも、学生時代にお父さんが”ミーム論”の研究で有名な科学雑誌に掲載されたって自慢してましたから。そういう頭のいい男だから好きになったんだって。でも、人体実験までしていたなんて……」


 うまく言葉が出てこない。

 超自然的現象パラノーマル・アクティビティとか、ぼくが追いかけてきた”F.A.B.”――”ファウンダリ”がどういう組織だったのかとか。

 全貌が明らかにされたワケじゃないけど、それでも一度に受け止めるには膨大過ぎる情報の高波が押し寄せてきて混乱していたんだ。

 だけども、その中でぼくにも一つだけわかることがあった。


「映像の中のお父さんが、娘に『嫌い』って言われたと……。それは、本当のことです。最期にお父さんと会った時、別れ際にそう言ってしまったんです。最低ですよね……お父さんは自分の研究に苦しんでた。後悔してた。過ちを認めて、違う道を選ぼうと思っていた。なのに辛い時、本当は寄り添ってあげなきゃならなかったのに……家族のぼくがそんな心無い言葉をかけて、お父さんを追い詰めてしまった……」


 そうだ、


「”神は賽を振らない”。原因があるから結果がある。ずっと、お父さんが死んだ理由を探してました。家族の仇討ちとか、正義のためとか、義憤とか。そんな立派な動機じゃなくて……本当は……お父さんがいなくなったのは、ぼくのせいなんじゃないかって……それを確かめたかったからなんです。ぼくはっ……ぼくはズルい人間だから。そうじゃなきゃいいな、って……! ぼくのせいじゃない……ぼくのせいじゃないってずっと、自分に言い聞かせてきたんです……! だけど、全部わかりました。これが……探し続けていた謎の”答え”だったんです。ぼくのせいでお父さんはいなくなってしまった。お父さんはきっと、最期にはぼくのことを……きっと、恨んでた。それがぼくをここに導いた”業”なんです」


 そうだったんだ。


「ぼくを襲ったあの”鬼”が書き残した暗号は、”父の咎を子が報い”という聖書の一節から引用したって先輩言ってましたよね。それってきっと、お父さんの罪をぼくが引き継ぐってことなんです。あの”鬼”は人体実験の産物……お父さんへの恨みを、娘のぼくにぶつける。ぼくがすべきことは、あの”鬼”に殺されること。お父さんの罪をあがなうこと。ぼく自身の罪を贖うこと。これが――唯一ぼくに残された道なんです」


 これが――”答え”だったんだ。

 お父さんの罪。

 そして、罪を贖おうとしたお父さんを赦さず、追い詰めたぼく自身の罪。

 全部、ここにあったんだ。

 ぼくは……死ななきゃならない。

 沈黙が流れた。

 葉純さんも、キサラも、何も言わなかった。ただ黙ってぼくを見ていた。

 だけど、


『そいつは違うな』


 先輩だけが、電話越しにきっぱりと否定した。

 どこか先輩らしくない、熱のこもった強い声だった。


『父親がお前を恨んでいた? ”鬼”とやらが父親への恨みを娘であるお前にぶつけようとしている? そんな”恨み”に導かれてお前は”きさらぎ駅”に迷い込んだ? そんなのわかんねェだろうが。家族だろうと鬼だろうと、所詮は他人だろ。他人の心の内なんて、誰にもわからないんだ。たとえ一人娘だろうと、父親の最期の気持ちまで勝手に決めつけていいわけがないだろう』


 声は、こころなしか震えているようだった。

 感情をめったに表に出さない彼が、今は。本気でぼくに何かを伝えようとしていた。

 そして先輩はハッキリとこう言った。


『本当の謎は、人の心――なんだろ?』

「っ……!」


 先輩――どうしてその言葉を……?

 疑問に思う暇もなかった。彼はまっすぐに言葉を、気持ちをぶつけてくる。


『心の中の真実なんて、誰にもわからないんだ。それでもお前が……お前だけが見つけられる”答え”があるとしたら、それはお前自身が父親のことをどう想っているか――それだけなんじゃあないのか?』


 先輩は言った。


『なあ、お前は本当は……父親のことをどう想っていたんだ?』

「……ぅっ……ぁ……あぁ……」


 答えられない。言葉が出てこなかった。

 先輩は優しい声色になって、ぼくに語りかける。


『そんなに辛かったのか?』

「……っぼく……ぼくは……、ひどいこと言っちゃったから……おとう、っさん……に。そんな、そんなつもりじゃ……なかったのに」

『人は、一時の感情で想ってもいないことを口にしてしまうものだ。言われた方だって、それ自体は対して気にしていないのかもしれないぞ。ただ、次の行動のきっかけに過ぎなかった。ただそれだけかもしれない』

「それでもぼくは……そんなんじゃ、自分を赦せない。だって原因がぼく自身だったってコトは、変わらないじゃないですか……その結果、お父さんは……」

『確かに物事には原因と結果がつきまとう。それでも、生きるということは……生まれて死ぬ。それだけじゃあないはずだろ。結果だけではなく、何事にも過程があるはずなんだ。お前は今までの”謎解き活動”を、父親への罪悪感から目をそらす現実逃避のためだけに続けていたのか? 謎を追いかけて、ここまでたどり着いたんだろ。これまで辿ってきた道は、解いてきた謎は……無意味だったのか?』

「そんな……それは……でも、でも結局……結果はコレじゃないですか。どうやっても、もう無駄なんです……ここでぼくは死ぬ……報いを受ける……それしかもう、道は……」

『俺と一緒に謎を解いてきた、あの時間も、過程も……これまでの日々も。お前にとっては意味がなかったのか? この結果だけが全てなのか?』

「ぁ……」

『俺はそうは思わない。少なくとも俺にとっては――おっと、そろそろ時間・・だ。悪いが電話を切らせてもらう。電車内で通話するのはマナー違反だからな』

「ぇ――?」


 突然不可解なことを言い始める先輩。


「な、何言って……」

『あー、言い忘れていたな。今、駅のホームにいるんだ。昨日の夜、地元に戻るためにお前と二人で電車に乗ったあの駅だ。こっちの時刻はもうすぐ夜23時40分。次の電車の光が見え始めた』

「それって……」

『”きさらぎ駅”行きの電車ってワケだ』

「ちょ、待って下さい! 先輩、ここに来るつもりなんですか!?」

『当たり前だろう。お前がそこに行ったなら、俺も同じ方法でたどり着けるはずだ。今回はお前が座っていたのと同じ席に座るつもりだ』

「なんで……危険なんですよ! もしかしたら戻れなくなるかもしれないのに! どうして! どうしてぼくなんかのために!」

『その”答え”は、次に会った時にでも教えてやる。それまでせいぜい生き残ってみせろよ、相棒。今、電車が到着した。切るぞ――』


 プツン、ツー、ツー、ツー。

 そこで電話は途切れた。必死にリダイヤルしても、もう先輩は電話に出てはくれなかった。


「先輩……!」


 もう迷っている場合じゃない。

 ぼくは顔をあげ、呟く「行かなきゃ」。

 先輩が本当に”きさらぎ駅”に来られたとしても、電車の扉が開く時間は長くない。ぼくが先に駅についてなきゃ、二人揃って脱出するのは困難になる。


「待ちなさい!」


 走り出そうとするぼくを、葉純さんが制止した。


「ここに来られるのは”業”を抱えた人間だけ! あんたの”先輩”とやらは研究所と無関係なんでしょう? 迎えになんて来られるわけがない!」

「来ます。先輩は来ます」


 ぼくは断言した。


「なんでっ……! どうして、そんなこと言い切れるの!」

「やると言ったらやる。ぼくの先輩はそういう人だからです」

「……信じてるのね。そっか、あなたにはそんな相手がいるんだ」


 葉純さんはうつむいて、弱々しい声でぼくに語りかける。


「行かないでよ。ここに居てよ……あたしは、まだ答えを見つけてない……」


 そして、ポケットからチョコバーを差し出してくる。


「ここには食料もあるし、来るかわからない助けに懸けて危険に飛び込むよりも安全じゃない。ねぇ、お願いだから受け取って……」

「ヨモツヘグイ――葉純さんは、やっぱりぼくをここに留めておきたいから食料を差し出してくれていたんですね」

「そうよ……そう。わかってた。とっくに、あたしはここを出られない。とっくに人間じゃなくなってるなんてわかってた。だってそうじゃない。長年ここにいたのに、歳をとらないなんて、おかしいでしょ?」


 葉純さんは自嘲気味に笑った。

 シワ一つ無い美しい顔だった。今はそれが、苦しみに歪んでいる。


「だけど、そうよね。あなたはまだ生きてる。生きているもの……だったら――」


 その瞬間、彼女の眼光がギラリと瞬いた。


「だったら――力づくでも!」


 一瞬で距離を詰め、飛びかかってきた彼女の攻撃を避けることができなかった。

 馬乗りにされ、首が絞められそうになる。

 女性の細腕から想像できないほどの強い力。なんとか抵抗するので精一杯だ。


「っ……がっ!? あぐっ、はすみ、さん……!?」

「あなたはっ……あなただけが都合よく答えを見つけて、迎えに来てくれる男までいて……っ! そんなのズルいでしょ!? 赦さない……あたしだけがこんな目にあって、あなただけが救われようだなんて、そんなの絶対――!!」

「どうし……て……!」

「あんな肉塊のバケモノと一生ここに閉じ込められてみなさいよ、気が狂うに決まってるでしょ!? あなたはここの主任研究員――比良坂博士の娘だった! あなたさえ手に入れれば、あたしの”答え”だって見つかるはず……あなたさえ手に入れれば……!」

「ぼ、ぼくは何も知りません……!」

「さあ、どうかしらね? あなた自身も知らない何かがあるかもしれないわ。これからじっくり、身体に聞いてみないと――っ……?」


 抵抗していた両腕を押しのけられ、ついに首筋に彼女の細く白い指がかかる。

 その時だった。葉純さんが突然目を見開き、ビクンとのけぞった。


「ぐっ、があぁ! がああああああああああああぁ!!」


 長い髪を振り乱して苦しみ始めた葉純さん。

 ぼくはそのすきをついて彼女を押しのけ、立ち上がって距離を取った。


「く、クソォ……!! やめろ、この声を、止めろォ――!!」


 そうか――頭を抑えて苦しむ彼女の姿にピンときてぼくは”水槽カプセル”の方を見た。


「キサラ……キサラなんですか?」

『そーだよ。テレパシーで爆音ノイズをイジワルなハスミに飛ばしてるんだぁー』

「ど、どうしてぼくを助けてくれるんですか!?」

『それよりも気をつけたほうがいいと思うな。ハスミはもうヒトじゃないからね、長くはモたないよ〜』


 キサラの言う通り、苦しんでいたはずの葉純さんがもう立ち上がっていた。


「キサラァー! 何をやっている……そいつは、その子は! オマエをそんな姿にしたマッドサイエンティストの娘なんだぞ!! オマエの”敵”は、あたしじゃないだろうが!!」

『そんなコト言われても、キサラは改造されたんじゃなくて生まれた時からこの激カワなルックスだし。お父さんが何しようと、あーちゃんがやったワケじゃないでしょぉ? もしかしてハスミってマジでバカなの?』

「このっ……醜い肉の塊がぁ――これ以上邪魔をするなら……っ!」


 葉純さんはフラフラと制御盤に近づくと、


「ま――!?」


 意図に気づいたぼくが止めに入ったときには、無慈悲にも全く手遅れだった。

 いくつかのボタンを押したことで、キサラの生命維持装置が解除されていた。

 ゆっくりと水槽の培養液がチューブから排水されてゆく。

 葉純さんは勝ち誇ったように笑う。


「あははははははは! キサラァ! これが望みだったんでしょ! 死にたがりのオマエにトドメをさしたのはこのあたしよ! 対価によこしなさいよっ……このあたしに、”答え”を……”真実”を……」


 キサラのテレパシー攻撃で相当のダメージを受けたのか、葉純さんはその場に倒れた。相打ち……なのかな。

 それよりも、キサラだ。水槽に駆け寄る。すでに培養液の排水は完了しており、外装の強化ガラスがせり上がって中身が外気に露出していた。

 中に入っていたキサラの本体……ブヨブヨの肉塊がピクピクと蠢いている。


「キサラ、大丈夫!? まだ間に合う!?」

『えへへ……ふつーに無理かな。キサラ、もう死ぬんだぁ』

「ダメ、ダメです! キサラも一緒に外に出ましょう! ぼくが、連れていきますから! こんなところで生まれて、ずっとここにいて……このまま終わりだなんて、そんなの……そんなの、ダメです!」

『あーちゃんの悲しみを感じるよ。苦しみも、たくさんの心の痛みも。伝わるよ。わかるんだ、この能力があるから。あーちゃんは嘘つきなんかじゃないよ。自分で思ってるほどヒドい人間ヒトでもない。誰よりも綺麗な心を持ってるって。こんな醜いキサラを、ちゃんと一人の女の子として見てくれたよね』

「キサラ……」


 ぼくは、キサラの身体に触れる。

 ぬるりと濡れた感触と、退化した無数の小さな羽のザラつきを感じる。

 そして何より、彼女の鼓動を感じた。ドクン、ドクンと……この手のひらにぬくもりが伝わる。確かにキサラには、血が流れている。

 生きているんだ。ぼくと何ら変わりはない。彼女は生きていた。

 だけどそれも、徐々に弱くなってきているのがわかった。


『あーちゃんに逢えて良かった。こんなキサラでも、死ぬことをホンキで悲しんでくれる人がいる。だから今……生まれてきて良かったって、ホンキで想えたんだぁ』

「……」

『大丈夫だよ、キサラはここで終わるけれど。終わりは次の始まりでもある。その始まりが、終わりの始まりなのかもしれないけど』


 キサラの言っていることは相変わらず小難しくて何も理解できない。

 だけどその鼓動がもうすぐ尽きるのは、嫌というほどわかった。

 もう彼女になんの言葉もかけてあげられない。何もしてあげられない。


『また逢おうね――あーちゃん』


 そして、鼓動が完全に止まった。

 研究室が……静寂に包まれた。


「……ありがとう、キサラ」


 ぼくは冷たくなってゆく彼女を見送った。

 葉純さんはというと、床に座り込んでうつむいたままだ。

 敵意が無くなったのか、それとも単純にキサラの攻撃のダメージで動けないのか。

 それはわからないけれど、脱出のチャンスだ。

 もう時間がない。”駅”に先輩が来るって言ってた。

 そこからはただ必死だった。

 『きさらぎ研究所』をあとにしたぼくは、再び紅い空の下に咲き誇る彼岸花と紅い蝶の世界――”Φの世界”を走った。

 たくさんの紅い風車に見送られながらぼくは、行きの道で通った暗闇のトンネルに飛び込んだ。



   ☆   ☆   ☆ 

 


「はぁ、はぁ、はぁ……」


 トンネルを抜けて、ぼくは”きさらぎ駅”の前にたどり着いていた。

 ベンチの前には、行きの時と変わらず盲目のおじいさんが座っていた。

 おじいさんはゆっくりとぼくに語りかける。


「”答え”は、見つかったか?」

「はい!」

「良い返事だ、ならば行くが良い。無論、この先の未来に希望がある保証などどこにもないがな」

「ちゃんと来てくれますよ、先輩が。信じてますから」

「ふム……その”先輩”とやらが、お主のことを心の底から想える男であるならば。あるいは奇跡が起こるのかもしれん。なるほど、お主が世界を――他者を信じられるのは、お主だけの力ではない。心の中に、お主を護ってくれる存在がいるからなのじゃな」


 おじいさんは深く頷いた。


「最後に、少女よ。あえて問おう。この”境界”から無事出られたとして、その先がお主らの言う”元の世界”――つまり”現実”という保証はない。人は毎朝、夢から覚めると思い込んでおるが……その実、目覚めた世界もまた新たな夢という可能性もあるじゃろうて。世界に確かな”真実”など、元より存在せんのかもしれんぞ。それでもお主は進み続けるのか?」

「もちろん、進みます。そこに確かな”答え”なんてないかもしれないけど、それでも……原因と結果だけじゃないんだって。答えを探し続けた日々が……”過程”が大切なんだって、教えてくれた人がいるから」

「……そうか。それがお主の答えか」


 彼は肯定も否定もせず、ただ頷くだけだった。

 ぼくはおじいさんに向かってぺこりと頭を下げる。


「ありがとうございました、いろいろと」

「礼には及ばん。ワシのほうこそ良かった。教え子の娘に逢えて――」

「え――?」


 おじいさんが気になることを言った後、頭を上げると既に彼の姿は消えていた。

 

「……行こう、先輩が来る」


 動かない自動改札を抜けて、ぼくはホームに向かった。

 すると、電車の光が見えた。

 何のアナウンスもないけど減速して、もうすぐ駅に停車しようとしていた。


「やった!」


 ぼくは電車に乗り込もうと近づくけど、その時だった――。

 身体が倒され、床に叩きつけられる。

 何かが両脚に絡みついて、引き倒された。


「うそっ、いつの間に……!」


 それは8本の腕を持つ上半身だけの怪物”鬼”――”呪創鬼人グリゴリ”だった。

 この駅で待ち伏せしていたのかもしれない。

 気づかれないうちにぼくに忍び寄って、多腕で絡みついてくる。

 腕や脚を拘束されて、う、動けない――!


「そんなっ、もうすぐなのに……!」


 電車が止まる。

 自動ドアが開く。扉の向こうから光が漏れ出した。

 まずい、早く乗り込まないと! だけど身体が動かない。どうすれば……!?


「こっちだ! 右手・・を伸ばせ!」


 その時、声が聞こえたんだ。

 誰よりも聞きたかったその声が。大好きな声が。

 そして声のおかげで気づいた。なぜかぼくの右腕だけが拘束されていないことに。

 なぜだろう、8本もある鬼の腕の全てが、ぼくの右手を避けていた。

 まるで、薬指に収まっている”魔除けの指輪”を恐れているみたいに。

 これだけは自由に動かせる。だからぼくは、全力で手を伸ばした。 

 声のする方向へ。


 光へ――。

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