第4話失われたカメラ
現実超常ドキュメンタリー特派員のスタッフルームに戻ってきた椿、彼はここで今までの情報をまとめて今日の仕事を終えた。
といってもドキュメンタリーは完成したわけではない、現地付近の民宿に宿泊しているカメラマン・三吉が翌日にしかけた全てのカメラを回収し、その映像を元にドキュメンタリーの本格的な撮影に入るのだ。
ところが翌日の午前九時三十分、スタッフルームに一本の電話がかかってきた。受話器を取った椿が話を聞くと、彼は道草と一緒に大急ぎで水御の池に向かった。
「椿さん、そんな大急ぎでどうしたのですか?」
「三吉から電話があった、水御の池にしかけたカメラにトラブルがあったらしい。」
そして水御の池に着いた二人は三吉と富大と合流し、トラブルの詳しい詳細について質問した。
「それでトラブルって何があったんだ。」
「まず池にしかけた水中カメラが、見当たらないんです。」
「えっ!?ちゃんと探したのか?」
「ええ、しかけたところは注意深く探しましたが、見つかりませんでした。」
「それで定点カメラは無事か?」
「はい、定点カメラは回収できたのですが、全てフィルムが抜き取られているんです。」
「なんだって!?」
椿が定点カメラを確認すると、確かにフィルムが無くなっていた。
その後、椿は富大と三吉と一緒に改めて池の全体を捜索したが、結局水中カメラは見つからなかった。
池は水の流れがないので、水中カメラが流されたとは考えにくい。ということは、何者かが水中カメラを持ち去ったとしか考えられない。
消えたカメラとフィルムを失ったカメラ、果たして何者の仕業なのだろうか・・・?
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