第5話水龍の伝承

カメラのトラブルで調査が行き詰まった現実超常ドキュメンタリー特派員のスタッフは、スタッフルームに戻って今後取材の方針について話し合った。

「まず、その水御の池にいる水龍について伝承や言い伝えがないか調べようと思います。」

「うん、そうしよう。次に水中捜索たけど、三吉くんはどう思う。」

「もう予算的にも新しいカメラを買うのは難しいので、残念ですが断念することにします。」

そして話し合いの結果、水御の池の水龍について調査していくことにした。

そして会議が終わった後、投稿者の辰巳さんから電話がかかってきた。

「もしもし、椿さん。実は私もあの水御の池の伝承について調べたんだ。それで旅人が昔のどが渇いて、この池の水を飲んだら水龍様が現れて、旅人に『故郷の真ん中で穴を掘れ』とお告げをしたんだ。それで旅人が故郷に帰って、お告げの通りにしたら穴の中から水が沸き出て井戸になったというんだ。」

水御の池に住んでいる水龍様は、井戸や雨など水に関する幸運を池に来た人たちに教えているのだという。

「お告げですか・・・」

「それと水御の池の近くにある山のどこかに、水龍様を祀る小さな社があるという話を聞いたことがありますね・・・」

昔から地元で祀られている水龍様、果たしてその姿を目撃することはできるのだろうか?


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