第3話カメラ設置

辰巳たつみさんの案内で水御の池に到着した現実超常ドキュメンタリー特派員の三人、彼らが見たのはとても広い山の中の池だった。

「めっちゃ広いですね・・・。」

「3haくらいあって、池にはコイやブラックバスがいます。」

それからディレクターの椿と朝美は、この池の土地を所有している富大とみだいさんに水龍のことについて、取材することになった。

「ええ、この池には水龍様がいると子どものころから言われています。この近所では昔から水龍様の伝承が伝わっています。この池は先祖代々受け継いできまして、水龍様を目撃した人は何人もいますよ。」

「あなたも見たことはあるのですか?」

「ええ、ボートに乗っているとたまに数十メートルはある黒い影が水面に映っているのをみました。それで一瞬目を離すと、すぐに消えてしまうのです。」

その後、近所の住人や釣りに来た人たちに取材してみたところ、やはり池で水龍とおぼしき黒い影を目撃した情報が多かった。

そして我々はカメラマン・三吉みよしを呼び寄せ、富大さんから許可をもらい池に水中カメラをしかけることにした。辰巳さんが竿を投げた辺りにカメラを沈め、一日おいてみたを

さらに池の周囲に三ヵ所、定点カメラをしかけて水龍の姿を撮影することにした。

しかしこの後、想定外のことが起きようとはだれも思わなかった・・・。

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