300ページがちょうどいい

 私は本を読むスピードが遅いです。どれくらい遅いのかというと、生活に必要なこと――食事、睡眠、お風呂等――以外のすべての時間を読書に費やしたとしても、400ページの文庫本をその日のうちに読み切ることはできません。300ページがやっとです。


 読みやすさや1ページあたりの文字数にもよりますが、私の場合、300ページ前後が一番読みやすく、手に取りやすいです。



 小説を読むなら、できれば日をあけずに、ぶっ通しで読みたい。日をまたいでしまうと、熱が冷めて、再びその世界に入り込むのに時間がかかってしまうからです。

 平日はなかなか時間がとれなくて難しいですが、休日はできる限り一気に読みたいです。

 


 一番読みやすいのが300ページ。だから、800ページや、1000ページもある大作はなかなか手に取り難く、読むときはいつも覚悟のようなものをきめてから、読みます。


 また上下巻で別れているのも、同じく手を付けにくい。たとえ上下合わせて300ページだとしても、です。

 上巻を読んだら、次は下巻を読みますよね。下巻を読まずに、違う小説を読むということはあまりしません。

 つまり、上巻を読んだら、次は絶対に下巻を読まなければなりません。そこにプレッシャーを感じてしまって、上下巻もなかなか手に取り難い。好きで読んでいるのだから、プレッシャーなんて感じる必要は全くないのにね。



 とはいえ、ボリュームのある本も大好きです。読み終わったときの達成感は大きいですし、なにより長くその世界に浸ることができます。

 「終わってほしくない」と思いながら読むこともしばしば。


 どんな文量にしろ、読書は楽しいことに変わりありません。

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