美しい文章

 SNSや日記、小説、普段から文章を書く習慣がある人は、一度は思ったことがあるのではないでしょうか。


 ”きれいな文章を書けるようになりたい”と。


 私もそうです。自分の語彙力のなさ、文の下手さに落ち込むときもしばしば。


 執筆するときは、何度も何度もこれまでに書いた文章を読み返すのですが、毎回どこかひっかる箇所があって、「ああではない」「こうではない」とつぶやきながら修正しています。何度も読んでいるうちに、何がきれいな文章なのかわからなくなって、結局は「これでいいか」と妥協し、小説を投稿します。


 個人で書く日記に至っては、そのときのテンションで書いているので、あとで読み返すと、漢字が間違っていたり、接続詞が間違っていたりと、いい大人が書いているとは思えないくらい稚拙な文章になります。


 日記はまあ、自分しか読まないものなので、砕けた表現、下手な文章でもいいですが、人に読まれる文章は、やはりきれいな文章を書きたいと思います。


 どのような文章がきれいなのか。


 数か月前のことです。私は知り合いに本を借りました。その本は以前から読みたかった本で、たまたまその方が持っているということで、お借りしました。

 私はいつも本を借りるとき、または本をプレゼントしてもらったとき、感想をお伝えするようにしています。読後の感想です。登場人物のことや、こんなシーンが印象に残っている、こんなところが良かったなど。感想をお伝えする理由は、自分がオススメした本の感想がもらえたら、単純にうれしいからです。

 そのときもいつものように、感想をお伝えしたら、感想の感想がその方から返ってきました。そのときの文章がとても美しくて、この方はこんなに美しい文章を書く人だったんだなと思いました。自分が送った文章がひどく幼稚に見えるくらい、整った文章が書かれていたのです。


 一体その文章の何が美しかったのかというと、最初から最後まで、一度も詰まることなく読むことができたのです。さらに適切なところに、適切な言葉を使用していました。

 淀みなく読める美しい文章を書くこと、なかなかできることではありません。その方は、普段からきれいな言葉遣いをする方です。話し言葉も、書き言葉も美しい。すごく憧れます。


 そんな誰が読んでもわかりやすい文章を、私も書けるようになりたいです。

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