物書き初心者の気まぐれエッセイ
三咲みき
読書で得たもの
読書をしてあなたが一番得たものはなんでしょうか?
色々あると思います。たとえば、主人公の影響で習い事を始めた、新しい習慣が身についた、これまでと違った角度から物事を見つめることができた、集中力がアップしたなど。
本は、本当に素晴らしいです。私たちにさまざまな気づきを与えてくれたり、何かを始めるきっかけになったり。たった一冊の本との出会いで人生が変わることだってあります。もちろん、読書でしかこれらのことが得られないかといえば、そうではありませんが………。
私が読書で一番得たものはずばり、日記を書く習慣です。
日記を書こうと思ったのは、小学6年生のときにハマった本の主人公が日記を書いていたからです。その本と主人公にとても愛着を湧いていた当時の私は、「日記を書くっていいな」と思い、中学に上がってすぐ、日記をつけ始めました。最初はなんとなく、主人公の真似をしようと思い、始めた日記ですが、もうかれこれ10年以上続いています。
日記はもはや私の一部です。良いことも悪いことも、うれしいことも悲しいことも、人には話したくないことも全部そこへ書きます。私が何を思い、何を考えているかを綴った日記は、私の生きた証ともよべるかもしれません。もし私が、私の大切な人よりも先に死ぬことがわかったら、私の死後、その人に日記を読んでもらいたいなと思います。託された本人は、迷惑かもしれませんが。「私ってこんな人間だったんだよ」「普段あなたに言えなかったことがこんなにあったよ」と、相手に知っていてほしいなと、勝手ながらに思います。
日記を書く習慣が身についていなかったら、私が日々感じていることや楽しい思い出は、どこにも残らずに消えてしまいます。読み返すことができないから、記憶はだんだん色褪せていきます。日記を書かない日常は、もはや私にとっては考えられません。そうなると、日記を書くきっかけとなった本との出会いは、まさに私の人生を変えた一冊といえるかもしれません。
劇的な本との出会いを求めて、今日も本を手に取ります。
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