第19話 傭兵団入の打診

 余程嬉しい事だったようで「俺達今日から傭兵団だぁ~~~っ!!」

 夜通し大声で騒ぎ酒を飲み始め、声は更に大きくなり辺り一帯に響て行った。


 翌日早朝僕はスピに起こされた。

 僕が起きそうも無いので、力任せに揺すったようで起きたのにまだ揺すってる。

「レット様!大勢の男が攻めて来ます!起きて下さい!」

「大勢攻めて来るって?穏やかでないな!皆、非常事態!!行くぞ!」

 指示を出したが、僕が起きるの皆が待ってたようで、全員が臨戦態勢で門に向かった。


 夜通し騒いで寝痩ねこけたドン達は、異変に気付かず寝てるようだ。


 門の向こう側に、50人程の汚い身形みなりの男達が詰め掛けて居た。


「レット傭兵団に何用か?」

「やはり傭兵団に鞍替えしたのは事実だったか?」

「昨夜騒ぎが聞こえて来て、半信半疑でやって来ました!」

「ここはドンが率いる、盗賊の最大勢力だったはず!」

「レット傭兵団のドンは大隊長になってもらった、僕がレット傭兵団の代表のレットです」


 騒ぎに気付きドン達がやっと起きて来た。

「ん?ドドにガガ、それにゴンにガンダとコジリ、盗賊の頭目が雁首揃えて何しに来た?」


「昨夜の大騒ぎ、様子を伺った手の者がドン盗賊団が、レット傭兵団になったと報告して来た!俺達は真偽を確めに来た」

「レット傭兵団発足は間違い無い!俺達の指導者レット様は、女神メゾン様のご子息で有るぞ!」

「女神メゾン様の子供?レット様?」


「俺達は1000人全勢力でイスカ町を襲撃、レット様とそちらの直参の面々に全滅させられた、手足が無くなった者、頭が潰れ死にそうな者、全てレット様が神術で修復して下さった!!

 お前達もレット様の配下に成れば死ぬことは無く、傭兵団として堅気の仕事に在り付けるぞ!!」


 最大勢力盗賊団の頭目ドンの勧誘で、5つの盗賊団戦力400人がレット傭兵団に入団する事になった。


 レット傭兵団にはドド隊長が100人隊、ガガ隊長が100人隊、ゴン隊長も100人隊、ガンダ隊長は50人隊、コジリ隊長も50人隊、400人の兵が加算された。

 小汚ない格好なので、隊長達5人には収納していた鎧に剣を与えて置いた。

 中小盗賊団では実入りが無いのか、酷い装備だが全員の装備の面倒はみれない、僕の収納に入ってる武器防具は西の盗賊団から取り上げた物100人分も無い、当分はボロい自前の武器防具で我慢して貰うしか無い。

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