第二話自由闊達とは行かない旅路①


バスツアー、バスガイドが同行を始める、戦闘力はあるかないかはまだ分からない。


そんなの考えるのは余程の数奇者だ。


そして、そこからまず新京水族館に行く、そこにはメガロドンが現存されている。


メガロドンは、約2300万年前から360万年前の前期中新世から鮮新世にかけて生息していた絶滅種のサメである、それである。


そこにホオジロザメもいるし、ジンベエザメもいる、だがそれ以上の大きさである。


今から2千万年も前のことだ。海ではある巨大な肉食動物が、泳ぎ回っていた。口は、地下鉄のドアのように大きかった。歯は、あなたの手のひらほどもあった。


その名はメガロドン、訳注=和名、ムカシオオホホジロザメ。この地球に存在した最大のサメだ。体長は50フィート、15メートル強を超えることもあった。獰猛どうもうで、何百万年にもわたって厄災の根源のようにふるまった。


それが姿を消した。どこにもいなくなった。


絶滅したのはなぜか。正確な理由については、学会で数多く議論されてきた。そこに一石を投じる新たな論文が2022年5月、英科学誌ネイチャーコミュニケーションズに掲載された。


共存していたホホジロザメ、訳注=平均的な体長は4メートル台が、メガロドンと同じ獲物を捕食していた。現在も海の強者であるこのサメとの生存競争に敗れたことが、絶滅の一因ではないかとする推論をこの論文は導き出している。それは生態系を最終的に支配する上で、最も大きな体を持つ肉食動物が勝つとは限らないことを示唆してもいる。


太古の大洋の食物連鎖を再構築することは容易ではない、とジェレミー・マコーマックは語る。ドイツにあるマックス・プランク進化人類学研究所の地球科学者で、今回の論文を執筆した一人でもある。絶滅した動物の食物摂取を観察したり、カメラを設置してその暮らしぶりを撮ったりすることはできないからだ。


ただし、別のやり方で迫ることはできる。何を摂取したかを推測するすべの一つとして、その動物の体を組成する分子を調べる方法がある。


例えば、それは脅威を悟られるのが早いのを意味する、ネコザメと比較してみるとなんと、それがより分かるようになる。


或いはネコザメを見るにより逃亡を防ぐ機動力に欠けていたとも思います。


「これ本当にデカいですよね!ずっとずっと!これが大好きで!‥‥‥でもなんか嫌かな、それはそれで腑に落ちないわぁ」


四人はそこにいた花魁のようなとも違う、豪勢で高価な着物をしていた女性に声をかけた、それは未来永劫、一応はとりあえず、ささやかに不平を言うというのだろうか、それとも、これは過去の忌み物と似ているのか、それはまだ彼等は詳しくは知らない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る