第24話 intention《意思》
『未完成の爆発物は、アンチからの贈り物でしょう。毎回
ここまでの話を聞いて、真相が見えた気がした。
「そうか。本当に命を狙うつもりなら、本物を送り付けるはずだよね。爆発物は、アンチ達のイタズラで、爆発させる気なんて最初からなかった。だから、どれも未完成だったんだ」
私はそこまで言って、気付く。
「でも、『本物』が届いたよね」
『
「だって、こんなことになるなんて思わないじゃん! ちょっとイタズラのつもりで
『世の中には、イタズラや冗談を本気にする人もいるんですよ』
「でも、違うじゃん! 本当に命狙われるなんて、思わなかったもんっ!」
「これって、何か罪になるの?」
「う~ん、そうですね。
「やっぱ、罪になるのっ? あたし、捕まっちゃうっ?」
私が思い出しながら答えると、
しかし
『いえ、爆発物
「ほ、ホントッ?」
希望を
『
「ほ……本当?」
『
「良かったぁ……」
しかし、
『
爆発物処理班の話によると、爆発物は「
「
その上、
再現実験でマイクロバスの下に設置して爆破したところ、バスは
地面には、直径約2メートル、深さ約1メートルの穴が開いたという。
今回は、
「
どうしたら、
ここで、
「
「アタシ、もともとアイドルがやりたかった訳じゃないし、この機にアイドルを引退しようと思うの」
「そうですか。アイドルが、歌手や俳優業へ転向することは別に珍しいことじゃありませんからね。本格的に歌手を目指されても、良いんじゃないでしょうか」
「もう、あの
「明日も、学校へは通われますか?」
「行っても良いの?」
「
「行っても良いなら行きたい。アイドル
「ですよね。私は、
私が笑顔を作って敬礼してみせると、
「アンタだけだよ、『
アイドルの営業スマイルじゃない、本物の嬉しそうな笑顔だった。
「ねぇ、刑事さん、ずっと聞いてなかったけど、アンタ、名前はなんて言うの?」
「え? 名前? ああ、そういえば、自己紹介してませんでしたね。今更ですけど、私の名前は田中
「じゃあ、『
「では、これからもよろしくお願いしますね、
「よろしくね、
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