【ー記憶ー】25
どんなことがあったって睡眠だけは十分にとっておかないといけない職業である望。 特に仕事じゃ無い日は睡眠を取れる日なのだからプライベートな事で悩んで睡眠を削るなんて出来ない。 寝る方がいいに決まっている。
睡眠不足は仕事へと影響してしまう。 また、そんな滅多な事では睡眠を取れる訳ではない職業でもある。 例えば睡眠不足で仕事中に睡魔が襲ってくれば医療ミスに繋がる可能性だってあるのだから。
だから睡眠は取れるときには取っておかなければならい仕事だ。
次の朝。
まだ雄介から連絡はなかった。
プライベートの事で仕事を休む訳には行かず望は出勤すると開口一番に和也が、
「雄介と連絡取れたのか?」
そう和也は望へと問うのだ。
「まだだよ。 お前の言う通り俺からは連絡入れたんだけどな。 だけど、アイツからは連絡はないままだ。 それに俺の方は留守番電話にもメッセージも入れておいたんだけどさ」
「そうか……」
和也は望のその言葉にため息を吐くと何かいい考えを思いついたのか直ぐに顔をニヤつかせると、
「ま、まぁ、とりあえず、仕事をしなきゃなんねぇんだから、仕事するぞ!」
「ああ」
「そんな暗い顔してねぇで、とりあえず、雄介の事は俺に任せてくれねぇかな?」
そう言うと和也は望に向かってウィンクする。
望だって和也の事をよく分かっているつもりだ。 だから今回の事に関しては和也に任せる事にしたらしい。
そして午前と午後の仕事を終わらせると部屋へと戻って来る二人。
「やっぱりか……」
部屋へと帰ってくると望は早速携帯開いてみるのだが、雄介からの連絡は一つもなかった。
「まだ、雄介からの連絡は来てねぇのか?」
「ああ、まぁ……」
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