第56話
(光神ティリスの神像ですね。無人島でレベルが上げられるようになるのは好都合ですね)
最初は船が完成したら定期的に大陸に戻って教会に行く必要があるかな?って思ってたけど。その必要が無くなったのはすごく助かる。
(教会で神像を一度見ているので、作るのは簡単ですが、材料が緑鉄しかないのですが、大丈夫でしょうか?)
やっぱり神像の材料ってこれじゃないとダメってのがあったりするの?
(特には無いはずですが。教会で作成される神像は白系の石材か、木を材料として作られています)
神が決めたわけじゃ無いんだろうけど。
一応合わせておいた方が良いかな?
木ならいっぱいあるし。
あ〜でも、木だと分体を使って吸収、再形成って出来ないかな?
(木材全てを吸収するんじゃなくて、神像に必要ないところだけ吸収すれば、木製の神像も作れますよ)
それなら、木材で神像を作ろう。白系の石材は、いつ手に入るか分からないし。
あっサイズは教会にあったものの、10分1スケールでいいからね?
教会にあったものは土台も入れて2mは余裕であったからね。
そんなデカイの必要ないし。
(承知致しました)
それじゃ。先ずは木を伐採する必要があるか。
まだ寝てる2人を起こさないようにゆっくりベットから出る。
(昨晩。トレントJr.と言うEランクの木の魔物が襲いかかっていたので、返り討ちにして木材のカードを手に入れているので、伐採する必要はありません。カード化を解除するのは分体では出来ないので、それだけお願いします)
やっぱり魔物の襲撃はあったのか。起こされなかったってことは、分体だけで対処出来るレベルの敵しか襲撃してこなかったって事だろう。
分体が倒した魔物の経験値は俺に入ってくるので寝ているだけで経験値が入ってくる。
精霊とかと違って、分体は俺の分身で、別個体じゃないからな。
本来は自分が分体をラジコンみたいに操作する必要があるので、本体は寝ているのに分体が全自動で動いて魔物を倒してレベリングなんて事出来ないんだけど。
俺には魔導知能がいるからな。
辺りに生息する魔物がある程度把握出来たら。
分体だけでパーティー組ませて24時間ダンジョンで魔物と戦闘させるってのも良いかも。
(ダンジョン内は一種の異空間ですので、ダンジョンの外から分体を操作するのは現時点では不可能です。方法を知らないだけで、今後それが可能になる可能性は否定できませんが)
成程。そう何でもかんでも上手くは行かないか。
ダンジョン外だったら問題なく寝ている間に分体に倒させて経験値に出来るんだから。
今はそれで満足しよう。
(それにしても、亜神級の魔力量と言うのはわかっていましたけど。凄まじいですね。分体150体が魔力の消費を気にせず、身体強化を使っていたのに、自然回復量の方が早いとか……)
分体は自分で魔力を生産してくれるわけじゃないので、分体を作る時に魔力を込めてその魔力を利用して動かすか。
本体から常時魔力を供給するような形にして動かすか。
このどちらかだ。
今回は遠くで分体を活動させるわけじゃないので、後者の方法で動かしていた。
俺の魔力量が半分になるぐらいまでは自由に魔力を使ってくれて構わないって言ってあったけど。
俺の自然回復量以下の魔力量しか使わなかったようだ。
自然回復量は最大魔力量の〇%って感じだから自然回復量もかなり多いから当然かもしれないけど。
そう考えると、改造反発の魔力消費どれだけ多かったんだよって話なんだよな。
あれでも、マシになった方なんだけどな。
新しい刻印を作るのはやっぱり大変だ。
と言うか。ダンジョン内は異空間だからダンジョンの外から分体の操作は不可能って話だったよね?
このテントの中も空間拡張してるから異空間とも言える場所なのに、テントの外にいる分体の操作できたの?
魔導知能って俺のスキルだから。
俺に宿ってるんだよね?
(……確かに。何故でしょう?マスターの空間拡張は、内部から外部にならそういう事が出来るように設定してあるとか?)
確かに、地球の魔法使いは、空間拡張した空間の外に魔力で活動するゴーレムとかを護衛として設置している人が多かった。
そう考えると、魔導知能が内から外へという形なら干渉できるようにしてあってもおかしくない。
外から中に干渉できちゃうと防犯の観点から色々危ないので出来なくなってると思うけど。
空間拡張の刻印は既に完成度の高いものだし、新しいものをつくる気が無かったから。
そこまで考えてことがなかったな。
取り敢えず。トレントJr.の木材のカード化を解除しに行こう。
他にどんなアイテムがドロップしてるのか気になるし。
トレントJr.以外にも魔物の襲撃はあっただろうからね。
それにしても、食料が肉ばかり増える。
魔物を倒して手に入るものなんだから仕方ないけど。
それに一つ一つの量が少ないから、困るほど大量にある訳でもないけど。
野菜とかドロップする魔物いないかな〜
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