第2話 変態恋愛マスターの受難
この物語は、幼馴染に究極の変態……じゃなかった偏愛を注ぐ一人の男の壮大な
…………。
「わあ、
「えっ……な、なに? その目、俺ナニかを期待されてる?! そんなんヤるわけないデショあり得ないからっていやしかし通常と非常すなわちモノは可変可能であることを知りたいならそうじゃナイ方法で変態させるコトも出来るからして観察したいって言うなら喜んでソノ過程を見せることに何ら
咄嗟のことでドサクサに紛れて遠回しではあるが秘めた願望を
その
その訳とは、
「実に
「……安定のお花畑馬鹿だな。仔鹿の次は花って。どう見たら花に例えられんだよ
「そうですか? 可愛らしいじゃないですか。でも、なぜ園芸部には
「……この先も部には絶対ならない園芸同好会な。それと、名簿上ではちゃんと五人いるから」
それは部活動が必須の、この学校で
「って思いっきりイっちゃってますよ。なるほど……まぁですが、そのおかげで却ってこれからは二人きりで……」
「……ッな、ナニを言っちゃってんの?!」
恋だの何だのって年頃の男女が二人きりで何があるってもうナニをするしかないデショ馬鹿なの何なの名前どおりウマ並みなのシカ程度なのって思わず気にしちゃうのは俺だけじゃない男心あるあるだけど男の威厳はソコにあってもソレに威信はナイから、とはいえ理由はナニが何でも断じて二人きりにはさせないと思わず立ち上がる
「……? 二人きり? もしかして
色んな意味でどうすればそうなるのか、
「可愛い勘違いだね、
「はいストーップ、そこまで。さっさと終わらせて早く帰ろうな、
ぐいっと
「早く終わらせることに異存はナイのですが、早く帰りたいなら
ウンウンと頷きながら
「いや俺も一緒にイクから」
「い、痛いです。そんなにしたら皮剥けちゃうから、もっと優しく……って
「知ってるし。つか、そんなんネットでポチッと薔薇でもワインでも紅白饅頭でも贈っとけよ」
「……? 紅白饅頭って寿印入りで? じゃなくて……どうして
「知ってるもナニも昨日の夜、
振り返りざま
「はわッはわわッ、ゆ、
「………………んーん、そうね」
「あれ? でもなんで、
……イタい。
すっげ、イタい。
小首を傾げる可愛らしい
「
「させるか」
どさくさに紛れて酷く真面目な顔で、さらりと申し出るとは
「ところで、何でまた花壇の植え替えなんてやってんの?」
「え?
「んー?
「いやいやいやいや、良くないッ。良くないデショそれ……って……ん? 良いのか」
「ふむ。部への昇格、
「流鏑馬?」
そうこうするうちに花を植え終え、あとは水を撒いて終わりにしようと水道の蛇口にホースを取り付けたが水の出が悪い……そう、お約束である。
「あれれ? 水があまり出ませんね?」
「……
「うぎゃっ?!!!」
その水飛沫を浴びた身体の、白いTシャツはピタリと肌に吸い付くように胸元をくっきりと浮き上がらせ、水の滴る髪をゆっくりと掻き上げるその艶かしさよ……って「
「うん、大丈夫。
良くねーしって空気読もうよ
その上、ごくりと生唾を飲み込む音に振り返れば
「
がっくりと
髪を掻き上げ濡れたTシャツを絞る
も、少しだけつづく……筈。
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