第五十六話 千人分の働きをする男子学生
『敵の敵は味方という事。ハイディ』
『その可能性もあるという事よ。コレット』
学生食堂での
『やはりハイディの言う通りですね。私達三人がいつでも自由に集まり、他者の目を気にせずに済む活動拠点があると便利だと思います』
私の感想にペーターも同意をしまして。
『調査協力の依頼が上手くいったら、ボク達三人で共同生活を送るのも良いかも知れないね。あっ、ハイディの場合は御両親の
ペーターの言葉にハイディは自嘲的にも感じられる笑みを浮かべまして。
『寧ろ逆よペーター。フローリアンを誘惑して男女の関係になり、
天から根元魔法の素質を授かり、
『貴族諸侯の皆様方からしますと、身内に一人でも
私の説明にハイディが笑いながら。
『フローリアンなら一人で普通の
自らが
『ボクのお父さんも、貴族諸侯の家門に入り婿にならないかという話しがあったそうだよ。お父さんはリューベックでの商売と、参事会の議員として政治をする方を好んだから断ったそうだけれど』
ペーターは父方の曾祖父から根元魔法の素質を受け継いでいますから、御父君の議員の祖父が
『フローリアンはお祖父さんが
コレットの確認に私は頷きまして。
『ええ、その通りですよコレット。祖父は天から授かった根元魔法の素質を活用して
祖父は自らの出自に関しては一切話さない人物なので、私は祖父以前の家族に関しては解らないでいます。
『フローリアンの御爺様は高名な
ハイディは母方の祖母から根元魔法の素質を受け継いでいますから、二世代前の私の祖父とハイディの祖母は、幾度も
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