第四十七話 登録制度
『最近リューベックの外から移住して来た男なんだが、毎晩のように派手な
店主からの情報提供を受けた後に、私達三人は手分けして厄介者の隣人の調査に乗り出しましたが。夏季休暇中に行った警備隊との共同での海賊退治で私の事を信頼して下されている隊長が、隊長室で二人きりで話しをしてくれています。
『家を借りる際には正規の手続きを踏んでいるが、貸した家主も何で貸したのか思い出せないと話していた』
リューベック市内で新規の移住者に賃貸物件を貸し出している家主から一軒家を借りた男性だそうですが、貸した当人が何故素性も知れない人物に家を貸し出したのか思い出せずにいるようです。
『話しを聴いている限りでは、未登録の
私の推察に隊長も頷きまして。
『ああ、俺も学生さんと同じ疑いを抱いて、
ふむ。この地域では正規に根元魔法を学べる教育機関は
『私は祖父から、ハイディは祖母から、ペーターは曾祖父から血統により根元魔法の素質受け継ぎましたが。親が
私の指摘に隊長は椅子に背中を預けて困ったような表情を見せまして。
『リューベック市内で暮らす
文明社会のリューベックは法治主義で統治されていますから、私のような
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