第四十話 感謝の気持ちを常に忘れないように心掛ける必要
『良い取引が出来ました。頭領』
『お、おう。そう思うぜ』
砦の最上階にある
『引き取らせて頂いた奴隷達にはもう買い手が見付かっています』
奴隷商人は具体的な取引相手の姓名は出さずに、
『新しい商品が入荷しましたら、御連絡下さい。頭領』
『お、おう。そうさせてもらうぜ』
退室した奴隷商人が、外からは中が見えない荷馬車に隊商の男性達を乗せて遠ざかる後ろ姿を見送りますと、私は再び砦の最上階にある
『お頭、どうかしやしたか?』
『他の連中も見当たりやせんが、良い獲物でも見付かり襲いに行ってるんすか?』
奴隷商人の道案内をする為に別行動をしていた
『
『
根元魔法の
『我慢してくれてありがとう。フローリアン』
私同様に根元魔法の
『私達三人が議員から受けた依頼は、放棄された古い砦を根城とする
買い手は見付かっていると奴隷商人は話していましたから、奴隷を纏め買いの出来るだけの資金力のある人物との繋がりがあるのは確実ですので、事をこれ以上大きくしない為に、
『無理しなくて良いわよ。フローリアンが奴隷制度に対して否定的な考えを持っている事は私もペーターも解っているわ。地下牢に残されている
どうやら私はかなり苛立っているように、学友のペーターとハイディには見えるようです。
『解りました。嫌な仕事を任せて済みません。ハイディ』
『気にしなくてよいわよ。フローリアン♪』
私は本当に学友に恵まれています。感謝の気持ちを常に忘れないように心掛ける必要があります。
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