第十二話 急いで行う必要のある身支度
『お母さん。この子も一緒に連れて行っていい?』
『ええ、ソフィーの大切なお友達ですものね』
『ありがとう。お母さん♪』
『どうかしたのフローリアン。かなり神経質に周囲を警戒しているみたいだけれど?』
同い年である十四歳のコレットの指摘に私は頷きまして。
『
私の話しを聴いたエミリーさんは、荷造りをする手を速めまして。
『コレットも手伝って』
『はい。エミリー母さん』
…動きが速いですね。
『おっ、
『良く見ろ男だろ』
『俺は男の子でも構わないぜ。可愛いお口に咥えてもらうなら、性別は関係な』
『
見るからに荒くれ者の三名を、根元魔法の
『準備出来ました。フローリアンさん』
エミリーさんの言葉に私は頷きまして。
『失礼します』
ギュウッ
女性三人を抱き締めるのは心理的な抵抗感がありましたが、急ぐ必要がありますので。
『おいっ、今の音は何だ?』
『こっちだっ!』
『
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