第十一話 正当な報酬を支払う貴族諸侯の雇い主
『チャリッチャリッチャリッチャリッ』
『確認しました。書記官様』
昨夜も事務手続きをしていただきました、やや頭頂部が寂しくなられている四十代後半くらいの年齢だと思われる文官の書記官様からの説明を受けてから、報酬を受け取り数えて確認をしましたけれど…。
『当初の約束の四倍の金額の報酬は多すぎて頂けません。書記官様』
少しは報酬の金額を増やしていただけるかと期待はしていましたが、四倍は多すぎると感じます。
『魔法使い殿は一ヶ月間に及ぶ攻囲戦の間は常に勇猛果敢に最前線で戦われまして、城下町にも一番乗りをされて、更には先ほど
事実ではありますけれど…。
『もらっておきな。魔法使いの兄ちゃん』
『そうそう。俺達も四倍では無いにしろ、当初に約束した金額よりは色を付けてもらった報酬を受け取ったからな♪』
確かに、これだけの纏まった金額があれば、私が根元魔法を学ぶ自由都市で、エミリーさん三人家族の為に部屋を借りる事も出来ます。
『有難う御座います。
恭しく深々と御辞儀を行いまして、報酬を受け取る事にしました。
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