1/20 頻出ワード
特定の小説家の作品を追いかけていると、よく出るワードがあるなぁというのに気が付きます。
例えば、森見登美彦さんといえば「京都」や「大学生」ですが、結構「達磨」もよく出てくる印象です。「この小説、面白いけれど、森見さんぽさが無いなぁ」と思っていたら、達磨が出てきて、ちょっとほっとしたのを覚えています。
また、角田光代さんも、あまり読んでいないのですが、今まで読んだ本は全てに、「二人きりの逃避行」の場面が盛り込まれていました。
初期作の『キッドナップ・ツアー』は、タイトルの「キッドナップ」自体が誘拐という意味ですし、代表作の『八日目の蝉』も、赤ん坊を誘拐した女性の物語でした。何か、角田さんの中で、「二人きりの逃避行」を通して描きたいものがあるのかなぁと思ってしまいます。
では、私自身はどうなのかといいますと、頻出ワードは色々思い浮かびますね。「同居」「鴉」「食事しながらの会話」など、なんとなく好きだなぁと思うから、描いているのだと分かるのですが、自分の中でも、なんでこればかり書いているんだろうと不思議に思うものもあります。
それは、「お墓参り」です。自分でもビビるくらいに、「お墓参り」シーンが出てきます。
特に多いのは、その物語が始まる前に亡くなった人のお墓へ行く場面ですね。直接描写していなくとも、お墓参りに行こうと決意する場面も含めると、結構な回数で出てくるワードだと思います。
どうしてお墓参りさせたいのか。亡くなった人と生きている主人公たちを繋げる場所として、お墓を出しやすいのかもしれません。沖縄では、シーミーといって、お墓の前でピクニックをするという年間行事があるので、お墓に対する恐怖心がないというのも理由の一つなのでしょう。
さて、そんなお墓参りに関する今回の宣伝作品です。
「空も海も」
→https://kakuyomu.jp/works/16817139554956873497
種族が違えども、同性でも、互いに深く愛し合い、入江のほとりで共に暮らすハーピーと人魚。彼女たちの穏やかで幸福な日々に、ちょっとした波乱が起きる。
私が初めて主催した「問えば響く君の答え」の「明日はどんな唄を歌おうか?」の回の参加作品です。
香鳴さんが主催した「問えば響く君の答え」で一番最初に参加した時の「海か空か」という作品の続編でもあります。
単品でも読めますが、「空か海か」はこちらから。
→https://kakuyomu.jp/works/16816700427002786639
えー、本作は、異種族百合です。このジャンルに需要があるかどうか分からないのですが、何もかも正反対な二人が、色々壁も気にせずに惹かれ合うという状況が大好きです。
「海か空か」は、思いっきり異世界ものとして書きました。意外と、私はそこまで異世界異世界した話は書いていないので、結構異端作でもあります。
異種族が暮らす異世界を舞台に、ハーピーや人魚のように、普通なら交じり合わないような二人が関係を築いていくタイプの話で「問えば響く君の答え」に参加していこうと、方向性を決めた一作でもありました。
「海か空か」の二人がその後どうなったのかというのは、考えていたのですが、その後になかなか出せなかったので、新しい「問えば響く君の答え」で描き出すことにしました。一応、断っておきますが、最初に質問から決めたというのは、明記しておきます。
では、今回はここまでです。
また次回に、お会いしましょう。さようなら。
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