1/15 永遠


 昨日の夜、日記の更新も終えて、Twitterを見ていると、信じられないニュースを見ました。高橋幸宏さんの訃報です。

 素人ながらも、YMOってすごいなぁと思い、レンタルCDを借りて聴いたりしていました。また、最近サディスティック・ミカ・バンドの「どんたく」という曲が好きになり、何度も聞いていたので、訃報にはショックを受けました。


 国内外に大きな影響を与えたアーティストの死ということもあり、Twitter上でも色んな人が追悼の意を表していました。特に、自分の漫才スタイルにYMOの影響があると語っていたナイツの塙さんのツイートにグッときました。

 塙さんは、どれほど好きだったのかを語った後、「寂しいですが音楽は永遠です」と述べました。その一言が、非常に心に残っています。


 心血を注いで、そして仲間と共に、高橋さんが作った楽曲、そしてその演奏は、きっといつまでも残るのです。それをいつでも聞くことが出来る私たちは、非常に幸福だと思います。

 「人に忘れられたら、人は死ぬ」というのはよく言われるのですが、作品もまた、その人の命なのだと思います。その作品を読んだり見聞きしたり、そしてそこから影響を受けて、何かを作り出すことも、また命を繋ぐという行為なのでしょう。


 ここ数年、ひと時代を作った人たちの訃報が続くので、その方々の冥福を祈るとともに、自分だったらどうなるんだろうと考えてしまいます。要するに、自分がある日突然死んでしまったら? ということです。

 曲がりなりにも小説を書いて、ここにアップしているので、すぐに忘れ去られるということは多分ないでしょう。カクヨムがいつまで存在しているのか分かりませんが、私ほど無名の物書きでも、未来の誰かが見つけて呼んでくれる可能性が0%じゃないと考えると、愉快な気持ちになります。


 私は、小説の執筆を自己表現の場とは考えていません。いや、創作をしている時点で、自己表現をしているのではあるのですが、「私を見て!」というタイプの物書きではないと自分の事を捉えています。

 そんな私でも、名前を憶えていてくれたらいいなぁと思います。やはり、知ってもらうためには、良い作品を書いて、しっかりと届けていくのだと、改めて考えました。




 今回の話とちょっと関係のある、今日の宣伝です。


 「永遠の中の一瞬」

 →https://kakuyomu.jp/works/16816927861767100356


 小さな島の村、そこに住む女性の命を刈ろうと現れた死神は、森の神にそれを阻まれてしまう。緊迫した雰囲気の中で話し合い、二人の出した妥協点は……。

 KACの「出会いと別れ」がテーマで、去年度の香鳴さんによる「問えば響く君の答え」の「終わらない終わりはありますか?」の参加作品でもあります。


 KACで参加した時は、文字数が足り仲くて、カットした部分とか言い回しをプラスしたバージョンです。ただ、もう一つ加えようかなと思っていた場面は、ちょっと助長になるかもしれないと諦めました。

 執筆の時に聴いていたのが何だったのか分からずに、当時の日記もさかのぼって調べてみましたが、結局不明のままでした。洋楽だということは確かなのですが……。仕方ないので、改めて何か合うアーティストにしようと思い、Korpiklaaniにしました。メタルが合っているかどうかは、ちょっとよく分からないままです。


 「問えば響く君の答え」では、異世界ファンタジーとして、世界観を統一しています。そのなかでも、本作は、拙作の死神や神様の設定をはっきりと明文化した作品でもあります。

 人間の刹那の人生と対比するように、彼らの永遠を過ごす時間を意識しながら書きました。割と生死をテーマに書くことは多いのですが、不老不死の存在から見た命というのも、書き出しているテーマだと思います。




 今回はここまでですね。また次回、よろしくお願いします。

































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