1/10 小説を書くために小説を読む
禅問答みたいなタイトル、第2弾です。
今日は、まだ公開していませんが、エッセイ上で去年1年間で読んだ小説をまとめました。ウェブものではない、商業の小説です。
結果、28冊でした。毎年、30冊以上は読んでいるので、少ない方ではあります。ですが、月2冊ほどのペースで、こつこつ読んでいきました。
ところで、読む量があまり少ない私が言うことではないのですが、ウェブ小説書きの中には、「影響を受けるから」という理由で、小説を敢えて読まないようにしている方を、たまに見かけます。
ちょっと口が悪くなるのを承知で言いますが、「ナマ言ってんじゃねぇよ。そんなんでいい小説が書けるわけねぇだろ」と、思ってしまいます。
そもそもにして、日本最古の物語である『竹取物語』も、チベットの民話が元ネタじゃないかと言われているくらいですから。何からも影響を受けていない小説なんて、どこにもありません。
それならば、手塚治虫先生が推奨していたように、古今東西の素晴らしい作品をたくさん読んだり見聞きしたりして、自分の感性を育てるべきなんだと考えています。と同時に、小説を書くためのノウハウは、小説を読まないと身につかないと思っています。
だから、私は小説をたくさん読んでいるのですが、正直、出版された小説に対して、「むむむ」と思う作品もあります。それでも、最後までちゃんと読み切ります。ドラマやアニメは、合わないと思ったらどんどん見るの辞めちゃうのですが。
爆笑問題の太田さんは、村上春樹さんのアンチを公言しているのですが、新作は必ず読んでいて、むしろファンくらいに熱心に追いかけているそうです。また、太田さんがプルーストの『失われた時を求めて』を読んだ時、余りのつまらなさと果てしなさに辟易してたそうですが、ちゃんと最後まで読んで、本編中の香りと記憶が結びつく描写に感銘を受けたそうです。
そんな風に、どんな小説からも、学びと発見を見出せるような読書家になるのが、私の理想です。創作する上での反面教師とする、という読み方もありますし。
今年も、小説をじゃんじゃん読んでいきたいですね。1年で30冊が目標ではありますが、もうちょっと増やしたいなぁと、図書館とか本屋に行くたびに思うほど、世の中には本で溢れていますから。
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