1/9 小説を書きたいから小説を書く
まるで禅問答みたいな章題ですけれど、割といつも本気で思っていることです。
昔から、小説を色々読んできました。友達が少ないからとか、貧乏でゲームを買ってもらえなかったからとか、理由は色々ありますが、それは置いといて、兎に角小説をずっと読んできました。
その影響は、思考にも出てきています。ツイッターの何かのテストで、自分が物事を考える時は、文章なのか、映像なのか、音なのかを調べてみたところ、私は文章タイプでした。しかし、それは生まれつきではなく、本ばっかり読んでいた結果だと思います。
だからなのか、物心ついた時から、物語を描く時は、絵と文字を組み合わせた、絵本のようなものでした。小学生の頃までは、漫画家になりたいと思っていたのですが、絵が上手くないので諦めて、小説家になりたいと思うようになりました。
そして現在。物語を書こうと思ったら、色んな手段があります。絵が下手でも、漫画原作というのがありますし、ドラマや映画の脚本、作詞、詩や俳句や短歌など、色技術を手に入れれば、無限の選択肢が広がります。
それでも、小説を書いていこうと思いました。いや、小説が書きたいのです。
正直、小説というジャンルはちょっと下降気味で、特にウェブ小説界は、流行ジャンル一強だったり、書き手同士のコミュニケーションが重要だったりと、そう言うのが苦手なタイプである私には、逆風が吹いています。万人に伝えたかったら、映像や漫画の方が注目されますし。
だけど小説を書くのは、小説が好きだからなのと、その可能性をずっと信じているからです。
五感と第六感の全てを、描き出せるのは小説だけだと思っています。登場人物が思っていることを、ストレートに描き出せるのも。どんな世界でも、一瞬で作り上げてしまえるのも。言葉に限界などなく、その組み合わせ次第では、どんな物語でも生み出すことが出来るのだと。
先程、ジャンルとしては下降気味とは言いましたが、人類が滅びない限り、小説は無くならないと思います。神の本が無くなろうとも、政府が表現規制を行おうとも、しぶとく、いつまでも、何千年前から書かれてきた、言葉による物語表現は、決して消えはしないと思います。
だから私は小説を書きます。小説の可能性を信じ抜いて、むしろ耽溺し、自分の頭の中を誰かに伝えたいのだと、言葉を紡いでいくのです。
えー、不相当なほど真面目になりましたが、今回の宣伝作品は、どちらかというとギャグ系です。
「ちくわ激撮」
→https://kakuyomu.jp/works/16817330651717557015
屋上で昼食を食べている次上と差唐。差唐は、「世界の秘密を知ってしまった」と、気乗りしない次上にある動画を無理矢理見せた。それは、どこかの深海を写した映像で……。
「幻のトマトを求めて」の時に登場した男子高校生二人のお話です。今回も、食べ物の話でダラダラ会話してもらいました。
で、動画に何が映っているのかは、あらすじでもぼやかしていますし、本編でもちょっともったいぶらしているのですが、タイトルの時点でネタバレしています。
出オチタイトルは、こういう時難しいです。ただ、タイトルはこれしかありえなくて、物語の構成上、そうなってしまうのもしょうがないですね。
登場人物の男子高校生、次上と差唐はかなり気に入っているので、二人のシリーズをコレクションとして作ろうかなと思っているくらいです。テンション高い自由人なボケと、冷静だけど不利回背れてしまうツッコミという二人組が、相当好きですね。他作品でも、ちょくちょく出してしまう組み合わせです。
あと、「収穫する」のコメントで、珍味シリーズをやってほしいという言葉がありましたが、これを珍味シリーズと言っていいのかが悩みます。珍味かもしれませんが、食べていないからなぁということで、今回は多分該当していないですね。
という訳でして、今回はここまでとします。
また次回、お願いします。
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