1/5 自作のジャンル分けてみよう


 小説を書いていくうえで、色々悩むことはありますが、その中でも、個人的に難しいと感じるのは、この小説をどのジャンルに入るのかということかもしれません。

 これがもしも、別の型のフィクション作品でしたら、「この作品はこういうジャンルです」と言われると、「ほーん」と納得して受け入れるのですが、自作になると、そんな無責任なことを言っていられません。


 そこで、非常にざっくりとですが、カクヨム上のジャンル分けに対して、同時作を当て嵌めているのかを、改めて書いてみようと思います。

 例えば、「現代ファンタジー」か「現代ドラマ」かですが、これは分かりやすく、ファンタジーな存在や現象が出て来るかどうか、です。……いや、それだと、そのまんま過ぎますね。まあ、人外が出て来るってことにしています。


 ただ、一言に人外って言っても、またそれも幅広いです。妖怪とか、幽霊なんかも含めちゃっています。

 それが「ホラー」になるかどうかですが、読んだ人を怖がらせたいかどうかによって分けています。「感動系ホラー」というジャンルもありますが、それも、元々は怖がらせるスタートだったら、「ホラー」ジャンルに分類しています。


 あとは、「異世界ファンタジー」か「現代ファンタジー」か。これも結構難しいです。そもそもにして、「異世界とは何か」という話をしなくてはいけませんから。

 「ここじゃない、別の次元の世界」と設定づけると、私が書いているものは全て異世界ものになってしまう気がします。なので、感覚的に、「こっちの世界と同じルールや常識がある」世界を「現代ファンタジー」と捉えています。また、中世ヨーロッパぽい世界でも、その歴史などを一から考えている場合は、「異世界ファンタジー」だと思います。


 最後に、「SF」か「ファンタジー」か何ですが、こちらは、科学的根拠のあるなしで分けているつもりです。妖怪とかモンスターとかは、科学で説明できないから、「ファンタジー」、タイムトラベルや超能力は、こじつけでも科学で説明できるから、「SF」としています。

 そこに、恋愛を絡めていくかどうか、というの問題ですね。一応、「異世界ファンタジー」で「恋愛」が出てくる話を書いた場合は、「異世界ファンタジー」にするという、作品舞台の部分をそのジャンルとして定めると決めています。




 さて、今回の宣伝は、そのジャンル分けで苦労した作品です。


 「窓を挟んで」

 →https://kakuyomu.jp/works/16817330651550537126


 夕暮れの商店街の中を、一緒に帰宅する少年と少女。ふと、少年が横を見ると、喫茶店の中に、どこかで見たことあるような気がする老女と目が合った。

 こちらも、『日常キリトリ線』から抜粋しました。詳しいことは言えませんが、科学的根拠のある話なので、「SF」のジャンルになっています。


 なのですが、カクヨムコンのエントリーにするにあたり、ジャンル選択の中に「SF」がありませんので、非常に困りました。「SF」は「エンタメ」に総括されているのかもしれませんが、そこに入れるのは抵抗があり、恋愛要素もほんのちょっとだけ入っているので、「恋愛・ラブコメ」に入れさせていただきました。

 そもそもにして、『日常キリトリ線』が「現代もので残酷描写が無ければ何でもあり」がコンセプトの短編集なので、そこから何か抜粋した場合、こういうことがたまに起きます。一応、『日常キリトリ線』は、「現代ファンタジー」のジャンルにしているのですが、本当に日常的な話もあります。まあ、「童話・詩」などのジャンルが一番合っているのかもしれませんが、それだと、コンクールにエントリーしにくいので、悩ましい所ではあります。


 「窓を挟んで」の話に戻しましょう。こちらの初出は2018年でした。個人的には気に入っていて、酔い感想ももらえていたのですが、ここからの抜粋を今日までしていなかったのは、題材が大分ナイーブなものだからです。

 その為、下手をすると、「適当抜かしやがって」と怒られる可能性があります。というより、そっちの方が高い気がして、正直怖いです。でも、3000文字の中に伝えたいことはしっかり入れたので、お目に叶えば満足です。


 はい。そして、今回で、カクヨムブートキャンプの10日間が終了いたしました。長々とお付き合い、ありがとうございました。

 日付が変わるギリギリでの投稿が多かったので、毎日投稿の目標が達成しているかどうかは不明なのですが、何とか図書カードが当たればと思っています。




 では、今回はここまでですかね。

 お疲れ様です。また次回にお会いしましょう。
































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