12/19 M-1の余韻をちょちょっと


 翌日に、仕事をしながらも、時々「昨日は良かったなぁ」と思ってしまう、そんな状態が賞レース後の私の状態です。

 今年のM-1の後も例に漏れず、「ああ、良かったなぁ」と思い、TwitterでM-1の感想を色々見ていたらこんな時間になってしまいました。


 感想見ていて、雨後の筍のように現れ出したのが、「人を傷付けない笑いや傷付ける笑いよりも、男性ブランコやヨネダ2000のようなナンセンスな笑いが好き」という言葉でした。なるほど、今度はこのムーブメントなんだなとむしろ感心しました。

 私も、ナンセンスネタが好きなのは確かなのですが、涙が出るほど笑ったのはウエストランドの井口さんの「路上ミュージシャンは迷惑」という一言です。なんか共感してしまったんですよね。


 今はメジャーデビューしているミュージシャンが、路上時代に、百人近くもお客さんを集めたという伝説を聞いた時に、「そのミュージシャンに興味ない人にとっては道を塞がれていて、迷惑だっただろうなぁ」と思ってしまうような人間なんで、すごくよく分かるんですね。

 あと、アナザーストーリーで号泣したことがあって、大学生時代にラーメンズに嵌り倒していた私ですが、ウエストランドの二本目のネタもとても笑いました。長尺コント批判に凹んだお笑いファンもいるのですが、なんか私は可笑しくてたまらなかったんです。


 井口さんは多分、ドラマ性やスポーツ性や批判性を帯びて、地位が高くなったお笑いを、引き摺り下ろしたいと思っているのではないのでしょうか。ただ、みんなを笑わせたいというシンプルな目的がスタート地点にあるお笑いが、彼の理想なのかもしれません。

 そう思うと、今回のファイナリストたちは、平場のトークや暫定ボックスから去る時も、人間性を見せずにずっとボケているという印象でした。こういうのが今の若手芸人たちの感覚なのかなぁと、考えてしまいます。……そんなことを言うと、井口さんがまた怒りそうですが。


 暫定ボックスのボケだと、オズワルドのが一番好きです。大会前は優勝候補と言われたけれど、決勝に上がれず、敗者復活から勝ち上がってきたけれど、一歩及ばずという一番ドラマチックなコンビなのに、敗退する瞬間は、椅子の上にサスペンダーだけを置いて、負け顔を見せない。可笑しくも、すごくかっこよかったです。

 M-1後の狂乱だと、Twitterで男性ブランコのネタをイラスト化したのも結構見かけました。普段、ウマ娘のイラストをよく描いている方が、ライスシャワーとゼンノロブロイでこのネタを再現しているのを見た時はおっと思いましたね。あまりお笑いに詳しくない方々にネタが広がるのも、M-1の面白さです。


 小耳に挟んだのですが、今のお笑いの養成所では、ジェネリックマヂカルラブリーみたいなネタをする若手が多いみたいです。マヂラブの村上さんも、ネットでアップされているM-1の予選動画を見ると、床を転げまわるボケの人が多くて、嬉しくなったとラジオでも話していました。

 ただ、今年の決勝を見ると、前回大会チャンピオンのフォロワーと言える人は、ほとんどいないように思えます。それぞれ、自身の色を出して、勝ち上がってきたのだなぁと分かるメンバーでしたし、優勝者もそのようになりましたし。


 無理矢理カクヨムコンの話につなげると、流行ばかり追いかけていても、成功できるのかと言われているような気がします。そりゃあ、注目度は上がるのかもしれませんが、「これだ!」という強みがないと、一点突破は難しいのでしょう。

 自分が面白いと思ったものを信じる。ウェブ小説は、お笑いと違ってお客さんのレスポンスが中々返ってこないので、何度もくじけそうになるのですが、今の自分はきっと間違っていないのだと騙し騙し、書きたいものを書いていきます……と、自分を正当化しました。




 えー、今日の進捗ですが、小説は書いていません! エッセイをちょっと書きましたが、未公開です。

 M-1で勘当し、奮い立ったのにこの体たらく。明日の自分に頑張ってもらいましょう。では。









































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