12月13日 麦芽とホップ
ビールの四つの原料、どんな見た目をしているのかぱっと浮かびますでしょうか?
個人的には、酵母と水はともかく、麦芽とホップはあまり馴染みがない気がしています。
まず、麦芽。
麦を発芽させたもので、この麦芽づくりがビールづくりの最初のステップともいえます。
と、いうのも発酵に用いる酵母は、麦のままのデンプンやタンパク質を分解できません。
そこで、発芽することによって含まれるようになる酵素の出番。
仕込みの工程で、デンプンとタンパク質を酵母のエサ――糖とアミノ酸――に分解してくれます。
麦芽は麦を水につけて、水替えなどをしながら発芽させたものです。
なので、なんとなく麦芽は発芽米と似たかんじの見た目なのかな、と思っていました。すると、麦からひょろっと長いものが出ている写真が。しかも元気に出ているのは芽じゃなくて根らしい。
個人でビールを作ってみたという記事を参考にすると、芽の伸び方を確認するには一回麦を割ってみる必要があるようです。エール系・ラガー系で芽の長さを変えているらしいのが興味深い。
その後は、乾燥(焙燥)させ、不快な苦味の原因となる根を取り除きます。根は麦芽同士をすり合わせることで簡単に分離できるそうですよ。
これで麦芽の完成です。見た目は、根がなくなったのでただの茶色い麦です。
黒ビールなどの場合は、このあとに焙煎の工程が加わります。
そしてホップ。
アサ科のつる性の多年生植物で、イラストなどでよく見る黄緑色の松ぼっくりみたいなものは受粉前の雌株が持つ毬花(きゅうか)だそうです。
中には黄金色の『ルブリン』という粉が含まれていて、ビールに独特の香りや爽やかな苦味をもたらしてくれます。
採れたてのホップは、グレープフルーツのような香りがするのだとか。
殺菌作用もあるらしく、醸造シーズン最後のビールには多めに添加していたようですよ。
では、ホップ畑はどんなところでしょう?
ホップはつるが六メートルにもなる植物で、ネットに絡ませて栽培します。
ネットにホップを絡ませた棚がいくつも続く遠景ではそんなに大きく見えないけれど、収穫風景を見るとその高さにびっくりでした。
収穫したホップは選別後、乾燥させてビールづくりに用いられます。
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