12月22日 ワインはキリストの血、ではビールは?

 ワインはキリストの血と言われますよね。

 では、ビールはなんと呼ばれるかご存知でしょうか。


 答えは、液体のパン。

 パンはキリストの肉、ということもあり、十分に宗教的な呼び名なのかもしれません。


 この呼び名の元は、ビールの始まりが、一度大麦をパンにしてから発酵させて作られていたためだという説があるようです。

 また修道院での断食の際に、禁じられていたの固形物のみ。栄養豊富なビールは、断食時の栄養源として重宝されたようです。


 ただ、断食をして空きっ腹なときにビールなんて飲んでしまって、酔いが回りすぎることはなかったのでしょうか。

 楽しくなってしまったり、眠くなってしまったりでやらかしてしまわないか、心配にもなります。


 キリスト教圏では、宗教的な儀式とお酒は切り離せません。ハメを外すことに対しても日本ほど寛容ではないらしく、飲んでもしっかり自分を律することが求められるそう。

 個人的には、そもそものアルコールの分解能力の差も大きい気がします。



 中世ヨーロッパでは清潔な水の確保が難しく、アルコールを含むビールは水よりも安全な飲み物だったのだとか。

 薄いビールは水代わり、濃いビールは栄養豊富なエネルギー源になったようです。


 こういった背景もあって、修道院では積極的にビールが作られていました。

 修道僧たちが消費する分だけではなく、来訪者や浮浪者に振る舞うためもあったようです。


 当時の修道院は、最先端の醸造の専門家でもあったのだとか。


 宗教によっても、お酒との付き合い方が違って面白いですね。

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