12月23日 ドイツとクリスマスとビール

 さて、アドベントカレンダーも残すところあと数日。

 ドイツのクリスマスってどんなかんじなのか調べてみました。


 アドベントカレンダー。

 週末が来るたびリース飾りに灯していくろうそく。

 少しずつ食べていくシュトーレン。

 クリスマスマーケットに暖かいグリューワイン。


 24日にはクリスマスツリーを飾り、キリスト教徒はミサへ。ニュルンベルクやミュンヘンでは、クリスマスキントが贈り物をしてくれます。

 25日は家族で煮込み料理やソーセージなどのごちそうを食べて祝うそうです。

 


 メジャーなお話にビールが出てこないっ!

 でも、せっかくビールのエッセイを書いているので、クリスマスのビールについても調べてみました。


 ヨーロッパでは、よくクリスマス限定ビールが販売されるそう。

 サンタのラベルの瓶の中身は、スパイス入りの特別なビール。九月頃から保存性に優れたスパイスを加えてビールを醸造し、リッチなビールを作り上げるらしいです。


 ただドイツに話を限定すると、クリスマスビールの数は少なく、あっても純粋令のためか大抵がボックビールだそう。 

(純粋令で、ビールの材料を麦芽、ホップ、水、酵母に限定しているため、追加でスパイスが入るとビールと呼べなくなってしまうようです)


 ボックはドイツ北部の都市、アインベックを発祥とするアルコール度数が高いビールです。ベックが訛ってボック(雄山羊)となり、普段のパッケージは雄山羊をあしらったものが多いそう。


(アドベントカレンダーにも昨年、今年ともに雄山羊のパッケージのボックが含まれていました)


 麦汁を贅沢に使うことによって濃厚でアルコール度数の高いビールに仕上がります。またローストした麦芽の風味も特徴であるようです。

 このどっしりとした風味から冬向けのビールとされているようです。



 またグリューワイン同様、たくさんのスパイスを入れたホットビール『Glüh Bier』なるものもあるようです。

 味は……、グリューワインより甘みが少なく酸味があるとのこと。

 クリスマスマーケットなどの外で飲むのが一般的なのだとか。


 もしおうちで試す場合は、エール系かラガー系なら黒ビールがおすすめで、40℃から50℃くらいに温めるとよいそうです。


 うーん。試してみたいような、絶対に美味しいのがわかってるなら冷やして飲みたいような。迷ってしまいますね。

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