12月18日 ★六本目 Graminger Deife Märzen

 赤い缶。

 (たぶん)焙煎作業をする悪魔のデザイン。二本の角と長い尻尾を持つ細身の悪魔が三叉の槍で火にかけた大鍋をかき混ぜています。

 筆記体で大きく醸造所名、釜の下の方に種類(MÄRZEN)が読みやすい字で小さめに書かれています。


 同じデザインのロゴには、1900年創業の文字がありました。


 Graminger Weissbräuはバイエルン州のアルトエッティングにある醸造所です。自家製ビールの飲めるビアガーデンで、小麦ビールが専門である醸造家姉妹で運営しているよう。


 木の温もりを感じる内装で、全体的に落ち着いた雰囲気。ちょこちょこ可愛いポイントがあって、なんだかいいなとふふっとします。


 醸造所の歴史と同じくらい――樹齢百年の栗の木があるそうですよ。



 そして、料理がとっても美味しそう!

 肉のローストも、シュニッツェル(カツレツ)もビールと合わせたら最高だろうな。


 まるっとしたジョッキ、ゴブレット、細身のタンブラーに寸胴なタンブラー。

 使用している様々な形のグラスの全部に悪魔のロゴマーク。


 何種類かあるビール瓶にも悪魔。ロゴマークが小さく入ったおとなしいデザインのものもありますが、イラストがどーんと描かれてあるラベルも。

 うち一つのラベルに描かれているのは、グラス片手に笑顔で運転する悪魔のイラスト。この悪魔さん、普段は寡黙な表情なのもあって妙に気になってしまいます。


 なぜ悪魔なのかは醸造所のサイトにも書かれていなくて理由は分からず。ただ同じように疑問に思った人を見つけ、ちょっと嬉しくなりました。




種類 MÄRZEN BAVARIAN STYLE バイエルン式マルツェン

アルコール度数 5.6%


 MÄRZENは三月の意味。

 バイエルンは、古くからラガーが作られていたドイツ南東部の州の名前です。


 冷蔵が必要なためかつては冬季しか生産できず、最後に仕込むのが三月だったようです。

 オクトーバーフェストのビールとしても人気だったとか。


 高めのアルコール度数は殺菌のため。

 殺菌効果のあるホップも多めに入っているらしいです。



 暗褐色。黒ビールっぽい見た目。

 甘さも苦味も強くなく、香りの良いビール。

 ほのかに甘いので飲みやすいです。

 サイトにキャラメルのような蜂蜜のような味わいとあるけど、グラスにわけたものを飲み切ってもわからず。

 最後、缶の底の方に残ったビールは特に甘く、キャラメルというよりは蜂蜜っぽい風味がしました。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る