12月9日 エールとラガー(修正あり)
(※ 参考元の記事に不正確な表記があったため、ラガーの酵母を使い始めた理由についての部分を修正しています)
かなりたくさんの種類があるビールですが、おおまかに『エール』と『ラガー』に分けられます。
それぞれ使用している酵母が異なり、発酵が進んだときに酵母が浮かぶのが上面発酵のエール、酵母が沈むのが下面発酵のラガーです。
(どちらにも属さない自然発酵という珍しいタイプのビールもあるそうです)
上面発酵のエールは伝統的なビールで、かなり古くから作られてきました。
発酵温度がラガーより高く20℃前後、貯蔵期間は短めです。
風味も個性も豊かなビールで、二缶目のヘーフェヴァイツェンがエールにあたります。
日本のクラフトビールもエールが主流で、現在でもさまざまな風味のビールが広く作られています。
一方で、下面発酵のビールをラガーと呼びます。(ドイツ語で貯蔵するの意味のLagernが由来)
中世以降に広まった比較的新しいビールですっきりした味をしています。
ドイツのバイエルン地方のローカルビールが元となっているようです。
技術が発展していない時代では、夏場のビールの腐敗が問題でした。5〜10℃で活動するラガー酵母を用いると、雑菌が繁殖しにくいため保存性に優れたビールを製造できます。
一方で、気温の関係で冬場しか製造できないデメリットがありました。今日のラガーの普及には、冷却機が開発されたことが大きく寄与しています。
チェコで産まれたピルスナーが特に人気で、今でも世界のビールの大部分がピルスナーなんだとか。
一缶目にご紹介したヘレスもラガーにあたります。
日本酒でも思うのですけれど、同じような原料からまったく異なる風味に仕上がるのは本当に不思議ですね。
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