次回予告

 河口湖かわぐちこ内の島には魔性の乙女がむという。


 最強種の縄張り近辺ということもあり、他のモンスターもあまり寄りつかない魔界の安全セーフティ地帯ゾーン——野営キャンプもできる河口湖畔。比較的平和なそこには、夕暮れになるとひとりの少女が姿を見せる。

 その和装の少女は、河口湖内の島【しま】から、対岸にいる者へこう呼びかける。


「竜宮城においでませ」


 魔界最強種の1体・竜宮城の乙姫は、未熟にして妖艶な笑みで、人間を島に招き入れるのだ。


 水際から鵜の島まではわずか数百メートル。だが竜宮城のモンスターたちが支配する河口湖を、通常の船で渡るのはあまりにも無謀。なのでそこは神秘の島として、魔界探索士たちを強烈にき付ける。

 誘いに応じて亀に乗り、島へ渡った人はそこで夢のような時を過ごすという。


 そして——2度と戻らない。


 東西200メートルにも満たない小さな島、河口湖内の鵜の島ではいったい何が起こっているのか?

 探索士の少年・巴梨丸は、次なる魔界の秘宝【フェンリルの牙】を求めて、その謎に挑む。


 幻想生物モンスターと恐竜、どっちが強い?

 和風ホラー風味の第2話・メガロドン対竜宮城の乙姫。


 らってぬるがけもの運命さだめ。魔界の狂った生態系に、産み落とされた、ひとりの悲劇。


 ★ ★ ★ ★ ★


 近代兵器も魔法もスキルもない、恐竜が主役メインアタッカーで人間が脇役の……おまけに地の文も多めな本作を読んでいただきありがとうございます。


 本作は、博物館で恐竜の化石を見たときの『これって生きてたら絶対ゲームとかのモンスターよりも強いよなあ』という感情が始まりです。

 ティラノサウルスやデイノケイルスの真っ正面に立ったときなど『ああこりゃ勝てんわ』と、本能的に敗北を悟ってしまったほど。

 なので恐竜の性能は盛りに盛っております。ご了承ください。


 これからも『出てくるモンスターだいたいボス敵』の精神でちみちみ書き続けていこうと思います。どうぞよろしく。


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