第3話 アルステラ Ver1.0 ――優渥なるアポストル 設定・用語集
<システム>
■ 仮想オフィス
本文内でもあるとおり、VR機能を用いたオフィス環境のこと。
ログインすると現実の自分自身に限りなく近いアバターの姿となり、オフィス内で電話対応、会議、資料作成等の事務作業ができる。
■ PUT(Personal Universal Terminal)
本文内にもあるとおり、スマートフォンがあらゆる機能を兼ね備えた万能端末に進化したもの。
PUTがあればゲーム専用機、ゲーミングパソコンは不要な時代を想定している。
現在のスマートフォンと同様にアプリケーションをインストールして使用するが、電話などの基本的な通信機能以外はクラウド上の仮想端末にインストール、実行される。PUTはその実行内容や結果を表示するための表示端末に過ぎない。利用者は後述するXRDを用いた生体認証が必要で、PUT紛失時も情報漏洩の心配は限りなくゼロに近い仕組みである。
■ XRD(Extended/Cross Reality Device)
VR用のゴーグルセットや、カプセル型VR端末など他のVRMMORPGでよく用いられる仕組みの進化系で、PUTと人体をつなぐ周辺機器。
体内にナノマシンを取り込むことで、ナノマシンが取得したDNA情報をもとにPUTの利用者認証が行われる。
日葵が用いる医療用XRDの場合、脳内のナノマシンと通信して極微弱な電気信号を発生させることで、直接五感(視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚)を伝えることができる。
なお、XRDを持たない人の場合、PUTは光彩認証、指紋認証を用いて利用者認証する。
<設定>
■ コネクト社
XRDを用いたゲームを手掛ける多国籍企業。
今回、「アルステラ Ver1.0――優渥なるアポストル」をリリースした。
■ アルステラ Ver1.0 ――優渥なるアポストル
正式名称はAlstella Ver1.0 ――The Courteous Apostle。
優渥とは「(親切で)手厚い」という意味があります。一方のアポストルとは日本語では「使徒」を意味します。
メインストーリーに関係してくることなのですが、ここではネタバレになるのでこれ以上の説明は省きます。
なお、キリスト教の場合、Apostleは12使徒を指します。
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