私尊他卑

霧這

「嫌いだから、嫌いなの。」

対人さんが指図する偏食メニュー

炭水化物ならブクブク肥えろ

だから近寄らないでくれ

部屋の冷気が心を写してる気がして

まるでどっかの映画じみたこと

考えるものだな、と苦笑い

オトトイ睡気ねむけまなぐで見た

幻覚か幽霊かどうでも良いが

黒い蟲か髪の毛が

虫の知らせなら可笑しいのに

とも考える手足の冷たさで

冷傷れいしょうしないか気掛かりしつつ

うつらうつら唇の切れ目と

畳の冷たさを無視する床の間

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

私尊他卑 霧這 @Sachi8hyA9sya7

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ