第44話
「覚えてる?」
要約されて過去の話をされた。
「犬とは会ったけど、あんまり…」
「守のこと、かわいいってずっと思ってたんだよ。ま、私なんか無理よね〜って思ってた。でも、不思議と守とまた会えたね」
「そんなに、…前から俺のこと知ってたなんて、知らなかった」
「守、私のことも犬だと思っていいのに〜。なんでも言って。ね?セクハラってどこまで?とか、そういうの私勉強してるんだから」
「そう、なの?」
「学生とのトラブルは避けたいし。経営も学んでおりますのでね?なんでも私に聞きなさい。太郎も困っちゃうよー?」
「…わかったよ」
「守は、私が誰かと付き合ったりしたら嫌なんだ」
「やだよ」
「付き合わず寝るだけなら?」
「ありえないんですけど!」
「あー元気出た!今日は退職祝いに、今から守に電話口でいいことしてあげよっか?」
「意味わかんない。仕事しろ」
電話を切る。みどりは俺のことずっと見てたなんて。知らなかったな…でも他の男と付き合ってたじゃん。意味わかんない。それに、その時の俺がみどりと付き合うなんて選択肢にある?ない。ないないない!
なのになんで…俺は今一緒にいるんだ?不思議すぎてならない。
でもま、新しいことはじめるの、わくわくする。予定通り準備できたし!みどりとの結婚は予定通りじゃないんだけど、それはそれでいいや。
新たなことをはじめるには? えいみ @fukuharaeimi
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