第28話

「後半えぐいのありますね〜攻めてる」


「どれだよ」


「これだよー透け透けじゃん!」


お支払い完了したが、またパンフレット見てる。買ったものは、後日家に配送になった。


「…それいつ着るの」


「夜ですよね?」


「…えぇ。新婚さんのプレゼントなどにも」


「えー、やだそれ。なんなの」


「私も似合うと思うけど?」


「…やだよこんなの」


「なら前半のこんなかわいいやつは?白とかふわふわした女子らしいやつー?レース多いな」


「…そんなの着たことなくない?」


「ないね」


「こういうの、モデルさんはどこの人になるの?会社の人?」


「…あぁ…たしか、モデル事務所にお願いしてるはず」


「…なるほど…これもモデルか」


「うちは下着やってないよ?恥ずかしいから嫌だと思う」


「え?なんで」


「裸に近いし?」


「いや、服みたいだよこういうの」


「いやいやすぐじゃん。びって引っ張ったら」


「引っ張らないって」


仲がよろしい。


「じゃ、守やってよ。下着モデル」


「やるわけない」


つーか、この人…杏から聞いた話だと、大学の教授だったらしいじゃん。足助より年上なはずなのに、対等な感じなのか?


「写真に撮りたいよね」


「やだよそんなの。ジュンヤはやんないの?」


「えー?あれはそんなにいいサイズじゃなさげ」


は…?サイズって…おい。


「細川くん嫌がってるよ」


足助が怒ってるし。


「お気になさらず。そろそろ帰りま…」


嫁にガン見されてる。やだな。


「ほ、細川さんがモデルしたらよくないですか?メンズ」


「やりません。メンズは取り扱ってませんので」


「細川くん帰るって言ってるじゃん」


足助はあまりわかってない。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る