第27話

「会社のお借りした。サイズは教えて頂けますか?嫌でしたら足助に選んでもらって…」


「いや、いいから。そんな気を使わないで。なんだっけ」


「今はDです」


「ならこれですね。…こちらはワイヤーが入っていますが、外側にあって…」


「とりあえず着てみたら?」


話遮るとかひどいんだけど、足助くんよ。


「いいですか?ここで着て」


「え?あ…俺がどこか移動しますね…」


「細川くんいいよ。別に見られても。合ってるのか俺よくわかんないから」


ふーん?そんなもん?俺は発狂してしまうけど?


そんで嫁もすぐ脱ぐし。こいつら、どこでも脱いでそう。いやしかし、足助の女なんて不思議でしかならん。そもそも足助は手術跡だらけで、不安にならなかったんだろうか?以原さんは。躊躇するはずだが…そんな話した?


「どう?」


「…細川くん、これはどうなの?」


「失礼します…あー、少しきついかもしれませんね。こっちのワイヤーなしにしてみますか?」


「はい」


ふう。営業することになるとは。

足助は特に手伝うことなくぼけーっとしてるようだ。お前そもそも女子の裸に興味あるんかい?


「どうかな」


「…いいのかな」


「とりあえずは、いいかと。3ヶ月ですよね?またサイズアップするかと。その時は、ワンサイズ上げるという感じで大丈夫ですよ」


「えー、牛になるじゃんそんなん。垂れるし」


「失礼な!重力にどう勝てと?」


「足助、失礼言うな。服着て下さい」


「じゃ、これ購入します」


「ありがとうございます。では、カラーを後でお選び下さい」

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