第23話

「そうだよ」


「…細川先生となぜ足助先生はお知り合いなのでしょうか」


「は?なんだよ今更?杏の同期なんだよ」


「桃川さんに指輪をプレゼントされたのは、寮から出てからでしたよね?」


なぜかみどりが話だす。


「え…は、はい…そうです」


「いきなりなんの話してんだよ。話変えんなよ」


そういや、指輪をあげてない。そもそも、みどりはアクセサリーしてないし。


「おい、足助。そんな当たり散らすな」


「それ細川くんだし」


「はぁ?」


「あ、あの…食べたので作業に戻りますね。その、窓拭きくらいならいくらでもやりますよ?」


「悪いな。やっててくれ」


「はい」


零くんは働き者だな。


「じゃ、俺は歯磨いてからやる」


…それ言わなくていいし。そう言い残して、中に戻る細川くん。


「なんか昔会ったけど、身長小さいままだね」


「…それ言うなよ?気にしてる」


「守は身長気にしてる?」


「…今は別に?」


「部屋の中どう?」


「ホコリがついてるくらい。いらない家具は処分してもらった」


「あら、早いね。もらったりしたのを並べただけだったりするからね。早いご決断で。なにか手伝う?」


「部屋は埃っぽいから、外にいなよ」


「うん。いやぁ、ほのかさんの旦那は着物男子なのは知ってたけど、あの人とはね」


「なに?」


「けっこうイケメンだ」


「…なにそれ。キモい」


「しかもムキムキマッチョ系か〜なるへそー」


観察されてるし。

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