第20話
細川くんは掃除して、零くんは要らないものを外に出して。すごい速さで進んでる。すごい怪力、すごい体力。ありえな。敏兄ちゃんたちより、数倍早い。
「おい足助!」
「はーい」
細川くんは怒鳴り散らすので、あんまりよくないよね?なにをそんな怒ってんの?
「お前さ、窓から外見たけど、あの柵は犬でも飼うのか?」
「うん」
「犬…どうすんだよ?どこかでもらうのか?」
「明日、知り合いのブリーダーと会うよ。ま、話はついてる」
「…あっそ」
心配してくれたみたいだ。そのまま作業に戻る。床を拭く速度早っ、怖いんだけど。俺はまた零くんと仕事しないとだな。
しばらくして、零くんの知り合いが粗大ゴミを回収。どうやら、お茶を教えてるらしく、その生徒さんらしい。零くんは、いったいなにをしてるんだかなー?
「お茶なんてやってた?書道じゃないの?」
「やってましたよ。あと華道も教えています」
「…へー?ちょっと外で休憩しようか」
「はい」
飲み物を渡す。茶道してる人にペットボトルのお茶なんて。ま、いーや。玄関先に座って休憩する。細川くんは勝手に自分のペースでやるらしい。
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