第14話
これが…守お兄ちゃんの嫁?
今までのイメージだと、美人で小柄で可愛らしく…違くない?背が守お兄ちゃんより高いし、美人というほどでもないし。まぁ、デブってわけではないけど。いや、胸はありそうだけど。イメージと違う。
「守、いつもこんなうまい飯を?」
「別に普通」
コンビニ飯に文句ばっか言う親父は、がっついてる。
「食欲増してよかったな」
「普通」
飯は栄養ありそうな、しかしうまいやつをもらう。
「おいしー!」
艶耀も大喜びだ。
「寮には飯がないのかよ」
「あるけど、鶏肉とかばっか〜おいしいけど色々食べたい。俺も料理上手な彼女ほしいなぁ」
「ほほう?えんよーちゃん彼女募集か?ちなみに俺も彼女募集してんだ。守、誰かいないのか」
「いない」
あっさり断られてるし。
「奥さん、俺に誰か紹介してくれないかな?」
親父まじありえな。
「…生憎ですが、そういった女性は紹介できません」
「そうか…」
真面目に取り合ってくれるだけ感謝しろや!
しかし、なんか気品とかあるような人だ。仕事できそうなスーツ着てるし。
「優くんも募集してるんだよね!」
「いや、いいよ…」
「そういや優の元嫁は、守の嫁くらいの年齢だったな?お前狙うなよ?」
「ないから」
クソ親父は余計なことしか言わない。
「…先生は、家だと口調など違うんですね。驚きました」
嫁に引かれてるし。
「そう?俺はねぇ、医者として威厳が必要なんでね?普段は非常に真面目にしているんだなーこれが」
「ただのかっこつけだろ」
「それ優くんだよ!かっこつけー」
「えんよーやめろ!」
「うるさいんだけど」
守お兄ちゃんに普通に怒られた。
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