スーパー悠平君人形(笑)
―過去―
意識が再び浮上した
「おい、起きろって」
「あと、、ごふん」
死体のようなうめき声が出た。
「もう八時だぞ」
「くじまでで」
「起きやがれください」
布団を剥がされる
「寒いじゃねぇか、、おたんこなすが」
「お口が悪い王子様だなおい」
「おはようございません」
「おはようございますだわ」
「寝させやがれください」
「夜中に起きてるからだろ」
「何故バレた」
「煮卵の袋」
「なっほろ」
なるほど袋を放置してしまったか。自分としたことが証拠隠滅出来ていなかった。
「朝ごはん食べるか、佐山」
「食べるわ。というか昨日買っといたぞ」
「なんだと」
全く持って気が付かなかった。というか買った記憶が全く持ってないのだがどういうことだろうか。
「ほら、チキンとか買っただろ。あとうずらの卵」
「買ったわ」
「忘れないでくれ」
「朝の記憶力というものは無いんだ」
「普通あるもんだろ如何なってんだよ」
「突っ込むな佐山」
「突っ込むわ」
「突っ込み悠平君だったか」
「何だそれ」
「中学のころの担任にも悠平が居てな。悠平君人形という阿呆らしいものが作られかけていた。イラストはあったぞ」
「おいおいマジかよ」
「本当だ」
「思考回路すげぇなそのクラス」
「案ずるな、俺のクラスだ」
「知ってるぞ。イラスト描いたのお前だろ」
「残念だったな佐山、描いたのは確かに自分だが一人ではない。他にも数名描いた。」
「ぶっ飛んでんなぁ」
「さらにいうと俺の学年の担当は殆どキャラクター化されたぞ」
「生徒もとか言うなよ」
「一部されたな」
「お前は」
「されとらん」
「それはそれで不思議だなぁ」
「運営は擬人化されないだろ」
「とても納得する一言」
「悠平は理解した」
「人の名前で遊ぶな」
「だが断る」
「そこに痺れも憧れもしないからな」
「ノリが悪いぞ悠平」
「どこに消えた佐山呼びは」
「飽きた」
「この野郎」
「王子様は飽きたんだよ悠平君人形」
「人を人形にするな」
「佐山より語呂がいいんだよ悠平」
「絶対佐山の方がいいだろ」
「気のせいだ」
「此奴、、、」
「ほら、飯食おう」
「へいへい」
朝食をとり、くだらないことを話しながら企画書を作り一日が過ぎて行った。
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