窓と朝日(1)[フィジカルギフテッド]
大した話もせず夜は更けていった
目が覚めた
誰かの気配がした
寝ているようだ
誰だろう
酒の香りがする
嗚呼、そうだ。佐山と呑んでいたのだった。
水を飲もう。思考がままならない、酔っているのだろう。珍しく泥酔したようだ。ぐらぐらしている、、と言うか佐山は何処で寝ているのだろうか。
何故こいつは俺の真横で寝ているのだ。しかも此方を向いて、、、否、自分はベットに自分で行った記憶がない。此奴が運んだのかもしれない。
思考放棄
ときには大切だ。
立ち上がろうとする
何故俺の脚を掴んでいるのだ佐山。おかしいだろう。寝ながら起きてるのかホラーだぞ。
そっと外そうとする
此奴は怪力ゴリラであっただろうか。それとも俺の泥酔によって握力が芳しく低下しているだけだろうか。
いや、、、思い返せば佐山悠平という男はフィジカルギフテッドだった。
高校にてクラス内で握力一位だった。
如何やって外そうかこれは。つついたら緩むだろうか。
阿呆らしく考えていたらゆるんだ。なんだ此奴は、思考が読めるのかな。
今度こそ立ち上がる
酔いが少しは覚めたらしい。いや、眠気が覚めたのかもしれない。
キッチンで水を飲む
まだ夜明け前のようだ。辺りは暗い。
時計は午前二時を少し過ぎたところを指している。今日の最低気温は幾つだっただろうか。カーディガンを羽織っておこう。
冬が終われば企画が待っている。ちょっとした社員旅行のようなものだ。知人のペンションを借りれたのは大きい。
嗚呼、楽しみだ。
きっと彼処ではとても楽しめるだろう。
嗚呼、そうだ。あの小説のように月も綺麗だろうか。
いつか続きを読むと決めてかなり経つ。タイトルも思い出せないのにどう読もうか。けれど、なんだか読める気がするのだ。いつか、続きを。
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