幕間 〔朝のチャイムと手紙と〕
ー現在ー
少し遠くからチャイムの音が聞こえた。もうそんな時間か。早く朝食を食べてしまわないとまたどやされてしまう。それは勘弁だ。
あの時食べた煮卵は異様に美味しかった記憶がある。酒と共にだったからだろうか。佐山と下らない話をしながらだったからなのだろうか。まぁ、分からないが久しぶりに煮卵が食べたくなってくる。
また何時か佐山と酒を飲みたいものだ。自分から誘ったら彼奴はどんな顔をするだろうか。あの頃の佐山ならばお前から誘われるとは思わなかった、とかお前からなんて珍しいこともあるな、とか揶揄ってくるだろうか。それとも笑顔で了承し何処がいいかと言い出すだろうか。
まあ、今となってはわからないことではあるが誘ってみる価値はあるだろう。何時か誘おう。
「ガコン」
、、、何か届け物だろうか。自分に?
珍しいこともあったものだ。一体誰だろうか。何か頼んだ覚えは無いが。
『佐山悠平』
本当に珍しいこともあったものだ。真逆佐山のことを考えていたら佐山から手紙が来るとは。一体どんな内容であろうか。食べ終わったら見てみよう。
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