第142話 【迷宮でレベル上げ・3】
そうして、迷宮でレベル上げを始めた五日目。
狩りを始める前には、改めて現在のステータスを見る事にした。
✤
名 前:アルフレッド
年 齢:16
種 族:ヒューマン
身 分:平民
性 別:男
レベル:173
筋 力:30014
魔 力:34712
敏 捷:29947
運 :91
スキル:【経験値固定:—】【剣術:10】 【属性魔法(9):—】
【魔力制御:10】【従魔:10】 【調理:10】
【指導:10】 【並列思考:10】【身体強化:10】
【信仰心:8】 【気配察知:10】【魔力探知:10】
【夜目:10】 【集中:10】 【冷静:10】
【認識阻害:10】【鑑定:10】 【体術:10】
【威圧:10】 【付与魔法:6】
加 護:魔法神の加護 武神の加護 獣神の加護
大地神の加護 海神の加護
✤
✤
水属性魔法:10
土属性魔法:10
火属性魔法:10
風属性魔法:10
光属性魔法:10
氷属性魔法:10
炎属性魔法:10
岩属性魔法:10
雷属性魔法:10
✤
「目標だけど、本当にレベル180なの? ここまでかなり頑張ってたし、頑張りすぎなくても良いんだよ?」
「いえ、大丈夫ですよ。フェルガも居ますから、そんなに難しくはありませんよ」
レベル上げの最終目標は俺のレベルを180にする事で、それに対してフローラさんは少し心配していた。
俺はフローラさんにそう説明をして、今日も師匠達とは別行動をとって迷宮でレベル上げを始めた。
この数日間、レベル上げは勿論の事頑張って来たが、もう一つこの数日間、特に気合を入れて来た【付与魔法】もかなり理解して来た。
「ッ!」
あらかじめ魔法を付与していた石を作り、魔物に攻撃を予想させない技なんかも、この数日間の訓練の成果としてある。
そうして最後のレベル上げが終わり、師匠とフェルガと合流した俺は迷宮を出た。
「アルフ、無事にレベルは180になったか?」
「はい! それと、ついでに【付与魔法】のスキルレベルも上げる事が出来ました。魔物の湧き数が途中から減らなかったら、もっと上げる事が出来たと思いますが、十分満足です」
「こんなに早く、スキルを覚えた人を近くで見たのはアルフ君がはじめてだわ。アレン君も凄い弟子さんをもったね」
アルフィさんは俺の事を見ながら、何度も頷きながらそう言った。
その後、街に戻ってきた俺達は商会の支店により、馬車を回収してアルフィさんの家に寄った。
「アルフィ、これからどうする? 俺達は一旦、王都に帰るが一緒に来るか?」
「う~ん……そうだね。こっちに居てもやる事は今は無いから、暫くはアルフ君の事も近くで見たいからアレン君達と一緒に王都に行くね」
師匠の誘いにアルフィは乗り、一緒に王都へと帰る事が決まった。
それからアルフィさんは、家を出る準備をするからと一時間程待っていて欲しいと言い、俺と師匠達はアルフィさんの出発を待機する事にした。
「これでアルフも師匠が三人だな、ドンドンと増えて行ってるな」
「そうですね。俺としては色んな人から教えて貰えて、色んな経験もついでに教わるので凄く楽しいです」
「多分、ルクリア商会に所属してる冒険者は皆、優しい人達だからアルフ君の才能を近くで見たら、私やアルフィみたいに師匠になりたいって言い出す人は多いと思うわね」
「そうだな、アルフは弟子になる才能もかなりあるからな」
師匠の言葉にフローラさんは何度も頷き、「師匠になって良かったって、何度も思った事があるわ」と師匠の意見に共感していた。
そうしてアルフィさんの荷造りを終え、行きは師匠達と三人で来たが、帰りはアルフィさんが参加して4人で王都へと向かって馬車に乗った。
「……アルフ君、何してるの?」
「これですか? 馬車に乗ってる間、暇なのでこうして魔法の訓練をしてるんですよ。意外とこれ、今でも難しくて良い訓練方法なんですよね」
馬車に乗り、荷台で魔法の訓練をしてる事にアルフィさんから指摘された俺は、平然とした顔でそう伝えた。
アルフィさんは助けを求めるような視線をフローラさんに送ると、フローラさんは横に首を振った。
「普段、アルフと一緒に生活していたけど、まさか馬車の移動中も訓練時間だとは今回で初めて知ったわ。本当にアルフは、訓練が好きなのね」
「訓練が好きというより、自分が強くなるのが楽しくてやってるんですよ」
「訓練に対する意欲は、私が見て来た人達の中でトップだわ」
俺の言葉に対してフローラさんが言った言葉に、話を聞いていたアルフィさんは「私もそう思うわ」と言った。
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