第138話 【加護の秘密・3】
✤
名 前:アルフレッド
年 齢:16
種 族:ヒューマン
身 分:平民
性 別:男
レベル:130
筋 力:19475
魔 力:22145
敏 捷:16784
運 :91
スキル:【経験値固定:—】【剣術:10】 【属性魔法(9):—】
【魔力制御:10】【従魔:10】 【調理:10】
【指導:10】 【並列思考:10】【身体強化:10】
【信仰心:8】 【気配察知:10】【魔力探知:10】
【夜目:10】 【集中:10】 【冷静:10】
【認識阻害:10】【鑑定:10】 【体術:10】
【威圧:10】
加 護:魔法神の加護 武神の加護 獣神の加護
大地神の加護 海神の加護
✤
✤
水属性魔法:10
土属性魔法:10
火属性魔法:10
風属性魔法:10
光属性魔法:10
氷属性魔法:10
炎属性魔法:10
岩属性魔法:10
雷属性魔法:10
✤
「……こんな多くの加護を持ってる人、私は初めて見ました」
「今まで〝Error〟って文字で加護が見えなくなっていたが、まさか5つも加護を貰っていたとはな……」
「5つも加護を持ってる人なんて、今まで聞いた事が無いわ……」
師匠達は俺のステータスを見て、今まで隠されていた加護の欄に追加された加護を見て驚いた表情をしてそう言った。
そして俺もまた師匠達と同じく、どうしてこんなに加護を沢山持ってるんだ? と困惑していた。
「その、加護についてそこまで詳しくないんですけど、加護ってどうやったらもらえるんですか?」
「まだ解明されていないわ。沢山、お祈りしてる人でも加護を貰えないって事もあるし、逆にお祈りをした事が無い人で加護を持ってる人も居るわ」
「神様の加護に関しては、神の気分で決めてるって言われてるな……俺もアルフと同じ【魔法神の加護】を持ってるが、特にお祈りとかはした事が無いからな。生まれた時から加護を持ってる奴もいるし、いつの間にか貰っていたっていうケースもある」
成程、師匠達の話からすると加護は、神様の気分で授けられているという事なんだろう。
「だとしたら、俺の加護っていつからあったんですかね。ずっと加護の欄は〝Error〟と表記されてましたけど」
「私は今日、初めてアルフ君とあったけど加護にも人それぞれ強さがあるんだけど、アルフ君に授けられてる加護の強さはかなり強いから、長い年月アルフ君に加護を与えていると思うわ」
「……それが本当だとしたら、何でなんですかね? 前世で何か徳でも積んでたんですかね」
冗談でそう言うと、アルフィさんは真面目な顔をして「その可能性はあるかも知れないわ」と言った。
「人には前世があるって言われているから、もしかしたら前世のアルフ君は神様達と何かしら繋がりがあって、今のアルフ君に加護を与えているのかもしれないわ」
「前世って話は偶に聞くな、記憶を少し残ったりしてる人も居るらしいがアルフはそうじゃないんだろ?」
「全く無いですね。前世の話なんて、今知った位ですから」
そう俺は師匠に対して言い、俺は改めて自分のステータスを確認した。
5つの加護を貰ってるなら、ちゃんとお祈りとかも今後はした方がいいよな? でもお祈りってどういう風にするのが正解なんだろう?
そう考えた俺は、アルフィさんに「お祈りってどういう風にするのが正解なんですか?」と尋ねた。
「聖職者の人達は、きっちりしてるけど普通に神様を信仰してるだけの人は、寝る前に少しお祈りしたり、私みたいに少し信仰心が強い人は像を家に置いてお祈りをしたりって、決まったやり方は無いわ」
「あっ、そうなんですね。じゃあ、今まで見たいに偶に神様にお祈りをするってだけでもやり方としては合っていたんですかね?」
「神様に対して祈りを捧げてるって気持ちが大事なだけで、やり方はそこまで重要じゃないわ」
アルフィさんからそう教えて貰った俺は、これからはより神様達に対しての祈りを強く想いながらお祈りをしようと決めた。
その後、加護の事があり思っていたよりも長居してしまった俺達は、そのままアルフィさんの家に一泊する事にした。
「良かったのか、別に宿に泊まりに行く事も出来たんだぞ?」
「ううん。久しぶりにアレン君達とも話したいし、もっとアルフ君の事を知りたいなって思ったから」
「またアルフに興味を持つ人間が増えたか……」
「そう言えば、アレン君とフローラちゃんはアルフ君の師匠になったんだよね。二人が弟子を持つなんて、アルフ君ってそれだけ才能があるの?」
アルフィさんがそう聞くと、師匠は「さっきのステータスを見たら分かるが、アルフはかなりの才能の持ち主だぞ」と言った。
「……確かにその歳でレベルも100超えてたし、加護の数に驚いたけどスキルも沢山持ってたね」
「アルフは学ぶことに対する意欲が凄いからな、教えてる俺達も楽しいんだよな」
「剣術もまだ教え始めて一ヵ月と少しだけど、かなり上達しているものね。アルフィもアルフに何か教えたらどう?」
「えっ、でも私が教えられる事って特に無いよ? 剣術はフローラちゃんが教えてるんでしょ?」
フローラさんの言葉にアルフィさんはそう言うと、フローラさんは「【付与魔法】が得意じゃなかったかしら?」と言った。
「と、得意だけど魔法に関してはアレン君が教えられるでしょ?」
「いや、俺は【付与魔法】は扱えないから教える事は出来ないぞ? 属性魔法なら、持ってない属性でも教える事は出来るが流石に持ってないスキルを教えるのは厳しいからな」
「う~ん……アルフ君はどう? 【付与魔法】使ってみたい?」
「本で少し知ってるだけですけど、剣とかに魔法を一時的に付与したり出来るんですよね? 色々と使えそうですし、教えて貰えるなら教えて欲しいです」
アルフィさんの質問に対し、俺はそう答えるとアルフィさんは少し悩んだ顔をして「分かった。アレン君達の訓練に私も参加するね」と言った。
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