Dec.2nd 文化
「ついこの間までハロウィンだったのに、もうクリスマス一色ね」
街の至る所でツリーを見かける。青地に白い絵の描かれた少し珍しいオーナメントに目を留めて、彼女は呟く。
「街に出ないと何でもない日だけどな」
「家庭にも依るわよね。お祝いってしていた?」
「まあ……。母親が楽しみにしていたからな。親父も帰ってきてたし。葉那は?」
「一応それらしいメニューが夕食だったわね。父は忘年会やらでいなかったけど」
「まあ日本の文化じゃないしな」
「海外だと家族で過ごすのが一般的だったりするものね。貴方も帰ったら?」
「俺は葉那といる」
「私は貴方と過ごすなんて言ってないけど?」
「恋人と過ごすのも試そうぜ」
「『仮』のね……。予定がなかったら、試してもいいわ」
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